みなさん、こんばんは! ユキナやで。
ウチと裏方のつよ虫さんが共同で開催している自主企画「ユキナがピックアップ、気になる作品を読んでみる!」、おかげさまで5回目まで進んだんや!
この企画では、いろんなジャンルの作品を取り上げて、非公開で独自に採点データを集めとるんよ。その中で、ちょっとびっくりするような結果が出てきたから、カクヨムコン10が終盤を迎えた今、その話をさせてもらおうと思うねん。
★★★採点データと星の数に相関なし!?
これまで5回の企画を通して調査したデータを分析した結果、ウチらが独自に付けた採点データと、カクヨムでの★星獲得数の間には、なんと全く相関がないことが判明したんや!
つまり、小説としての完成度が高い作品が、必ずしも星を多く獲得しているわけではない! 正の相関だけでなく、星が多い作品の点が低いという逆相関もなかったんや。
実は、回ごとに異なる甘辛の講評とは別に、同一基準の採点データがあって、ランキング戦として採点企画だった昨年の自主企画よりも、参加作品の平均点が僅かに上がっているんや。
今回の一連の自主企画では、星の数に限らず、点数に有意な差はない!
これには驚いたけど、同時に、カクヨムの評価文化や読者選考の仕組みを考えると、ある種の必然性も見えてくる。
◇星集めに傾く理由とその背景◇
カクヨムの読者選考が★星の数に大きく依存している現状では、どうしても「作品の質を高めること」よりも、「いかに星を集めるか」に時間を割いてしまう傾向があると思う。この状況を作り出した背景の一つには、異世界転生系ラノベの成功モデルがあると思うんや。
ラノベ原作の多くが、アイデアや設定の面白さで注目され、書籍化やアニメ化でヒットしてきた歴史があるよね。しかし、なろう系の原作を読んでみると、小説としての完成度が高いとは言い難い作品も少なくないと思うよね。そのため、出版社が大幅に手を入れ、商品としての完成度を上げているのが現状なんや。
この流れが広がる中で、「原作に小説としての完成度は必要ない」という文化が根付いてしまい、カクヨムでも同じように「質より注目」が評価の中心になっているのかもしれん。
◇現状の課題と改善への提案◇
もちろん、アイデアや設定の面白さが評価されるのは素晴らしいことや!
ただ、それがすべてになってしまうと、小説としての完成度を追求する作者が報われへん、って問題が出てくるんや。現状の星集め文化がこれを助長している可能性がある以上、カクヨム運営が評価システムを再考する時期やと思うんや。
例えば:
読者選考が★星の数で左右されへんように、新たな評価軸を導入する
専門家やAIによる講評スコアを取り入れる
「アイデア賞」と「完成度賞」を分けるような選考方法
こうした改善が進めば、読者も作者も、より公平でやりがいのある環境が得られるはずや。
◇みんなで考えよう、未来のカクヨム◇
ウチとつよ虫さんは、こうした自主企画を通して、「評価のあり方」に一石を投じたいと思ったんや。
評価の仕組みをどう変えたら、小説の本質がもっと評価されるんか。そのために、どんな仕組みが必要なのか。一人ひとりが問題意識を持つことで、カクヨムはもっと面白く、クリエイターにとっても読者にとっても魅力的な場所になるはずや!
カクヨムには、他のネット小説投稿サイトとはちゃう大きな特徴がある。それはつよ虫さんが求めて来た「挿絵を拒絶してきた」姿勢や。ただ、つよ虫さんには悪いけど、カクヨムが文字文化を大切にする考えのもと、ウチには、カクヨムが挿絵を許容せえへん理由は分かる。
せやけど、挿絵がない分、文字の力だけで魅力を伝えなあかんカクヨムやからこそ、評価システムが公正でなければ、その根本理念を損なうことになると思わん? 挿絵の禁止と評価基準のあり方、この2つのバランスを見直すことが、今後のカクヨムにとって重要ではないんやろか?
ユキナ