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【作品の世界観と設定】ゲレンデで出会った彼女は雪女?

 コメントサブスクのコメントで、GIF漫画を評価していただきました。「無駄なことをやっているな」と思う方も多いと思いますが、GIF漫画を評価していただいて、率直にうれしいです。

 そのコメントの後半では、「現世と常世の関係」について、ご指摘をいただきました。プロットでは考えていましたが、作品の設定を、もう少し分かり易く、物語の中に表現した方が良いかな、と思うようになりました。設定をアレコレ書き過ぎてもダメなので、どこまでどう表現するか、動画を制作し直すタイミングまでに考えようと思います。

 この作品の世界観は、プロットの検討時に『ブレーンワールド』と『超ひも理論』を自己解釈した設定にしてあります。

 設定や背景が色々とあるのですが、ややこしく、理解が難しいので、作中では殆ど触れていません。「ファンタジー」で覆っています。

 アキラが住む現世も、雪姫の住む常世も、『ブレーンワールド(膜宇宙)』の膜に張り付いた世界としました。元は同じ世界で、宇宙の拡張に伴って、薄い膜が剥がれるように分離している最中という設定です。分離し切れていないため、2つの世界は、運命共同体的な相互依存関係にあります。

 この分離に伴い、現世は低位、常世は高位次元になりました。低位次元の現世からは高位次元の常世は観測できませんが、逆は可能です。

 また、物質だけでなく、思考や感情も、素粒子レベルで構成されており、膜を通じて循環しているという設定です。膜を透過できるモノとできないもの、一方向だけ通るモノ、相互に通るモノがあります。

 そして現世と常世で、生まれ変わりがあるか否かですが、条件付きでアリの設定にしています。

 超ひも理論では、素粒子の形状を「ひも状」と考えています。この形状から、思考や感情など精神的なモノを構成する素粒子は、人間の活動によって見えない組紐のようなモノを幾つも編んでいると考えました。

 その一種がパーソナリティの組紐であり、ソサエティの組紐です。

 常世には、大きい国や小さい国が沢山あり、以前は交流がありませんでした。それは、次元の膜をすり抜けた、ソサエティの組紐に対応して国が造られたからとしました。ソサエティの組紐は、太く、しっかりしています。

 パーソナリティの組紐は、とても細く、脆いという設定です。また、人間の内面から編まれるだけではなく、その個体と関わる他者によっても編まれるとしています。噂や伝承によっても編まれます。

 パーソナリティの組紐の強度は、『野生の動物 < 人間に飼われている動物 < 人間』です。

 アキラが2年前に救おうとしたウサギは、アキラによって後付けされた組紐が、常世で結ばれ「そら」として生まれ変わりました。従って、アキラが関わらなければ、「そら」として常世で生まれ変わることはありませんでした。

 では、人間の場合は……

 アキラが生きたまま転移したように、次元を超えてもパーソナリティを保つことはできます。但し、亡くなった時点で、パーソナリティを構成していた組紐はどんどん崩壊します。従って、ごく稀なケースを除き、記憶を持ったまま、常世に生まれ変わるということはありません。
 そもそも常世と比べ、現世の人口は桁違いに多いです。パーソナリティを構成していた組紐は分解されて膜を通り、常世のエネルギーの一部となっています。

 但し、性質の悪い人間の意識は、膜をすり抜け、常世の或る場所に、形を成して溜まる設定にしています。(第18話に登場)

 一方、第15話で、熊の雪五郎が消滅してしまいました。常世で消滅すると現世に生まれ変わるのかと言えば、ケースバイケースです。
 朝、目が覚めた直後は、見ていた夢を覚えていると思います。しかし、起きて少し経つと、すっかり忘れ、思い出すことができなくなります。たとえ常世から現世に生まれ変わっても、以前の記憶は殆ど覚えていません。

 さて、消滅した雪五郎は……

2件のコメント

  • かなり設定考え込まれていますね!
    流石です。
    雪五郎……復活してほしい(^^♪
  • どまんだかっぷさん、こんばんは。

    設定だけはかなり考えています。常世が現世と一番異なるのは。人間の三大欲求があまり必要のない世界ということにしています。
    ただ、欲求が0ではありません。 (*^-^*)
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