お久しぶりの、おはこんにちこんばんは、月島金魚です。
本日は3月11日ですね。
震災に思いを馳せる日として、遅ればせながら、今年1月1日に起きた能登半島地震について触れたいと思います。
あの時私が近況ノートで一切触れなかったのには理由がありました。
おそらく私は、人よりちょっと共感力が高めな人間です。そのため、あの時期の私は、連日目に耳に入ってくる能登半島地震の被害状況に心を痛めるどころか、突き刺さって身動きが取れないような、無気力な状態になりました。
でもこれ同じような症状になった方、結構いらっしゃるのではないでしょうか。
被災地を想うのは当然です。しかしできることは限られます。
幸いにも日常生活を送ることができている者がすべきことは、経済活動を滞らせないことと、可能なら義援金を贈ることだと思います。
過度な共感で動けなくなっても何の利益も生みません。
あの頃連載中だった『つばめきたる』は、自然をテーマにした作品でした。
近況ノートで震災に触れれば、それを見た読者様が本作を読む時、嫌でもそれが頭を過ぎると私は考えました。
自分のような方に、一時、震災を忘れてほしかったのです。
溢れ返る情報を辛く思う方に、『つばめきたる』を読んでいる間だけは、ただワクワクしてもらいたかった。
娯楽として捉えて頂きたかったのです。
自然をテーマにしておいて震災に一言も触れぬとはなんと薄情な作家だと思われた方もいらっしゃるでしょう。
否定は致しません。私もそう思います。
ただあの時は本当に、毎日毎日、被害状況を知ることが苦しかった。どうにもできないことが苦しかった。亡くなられた方や、ご遺族や、安否不明者や、家をなくした方や、帰れなくなった方を思うと辛かった。
共感は良いことですが、身の内の毒になったら心を鬼にして断ち切るべきです。
一時忘れることは悪ではないと考えます。
私が震災に対して一言も触れなかったのはそういう訳です。
ご不快な思いをされた方には大変申し訳ございませんでした。
あれから二月以上が経過しました。
能登半島地震で亡くなられた方のご冥福を心よりお祈り申し上げます。どうか今は寒くも苦しくも怖くも痛くもなく、あたたかで、安らかでありますように。
被害に遭われた皆様におかれましては、ゆっくり、ゆっくり、心の笑顔を取り戻していただきたいです。今は無理ならそれでいいんです。自分のタイミングで、ゆっくり、ゆっくり。
私も義援金という形でですが、そしてそれは本当に微々たるものですが、一度二度ではなく支援を続けていきたいと思います。
長くなりましたが、以上です。
最後までお読みくださりありがとうございました。
(明日、執筆活動に関しての近況ノートを上げまーす!)