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【サポ限】強面オーガがド田舎ダンジョン攻略したらハニトラ彼女が付いてきた件③

 Fランクダンジョン、《幽谷山麓》。
 主な出現モンスターは送り犬、野鎚、木霊など山野に棲む魑魅魍魎。ボスは群体型の千疋狼(せんびきおおかみ) (Lv.7)。千匹とは言うが名前負けしており、実際はLv.3ほどの狼が十数体ほどの群れ。しかし時間をかければ無限に増えていく。
 だが群体故の連携厄介で1対1体の戦闘力はそこらの雑魚と変わらずともその戦力を何倍にも引き上げていた。

「グルッ!!」

 †《千疋狼》†《眷属招集:送り犬》†《集団行動》†

『グルルルルルルルルゥゥゥゥゥオオオオオオオオォォォッッッ!!』

 群れの長の号令に眷属達が即座に反応する。
 千疋狼は群れの長を倒さねば討伐できず、時間をかければ眷属はボスの影から幾らでも湧く。つまり1匹1匹が死を厭わない死兵である。その強みを生かし、狼達は冒険者へ容赦なく牙を剥く。

 †《突撃》†

 全方位360度を包囲し、あらゆる角度から死を厭わない突撃を慣行する狼たち。牙を一噛み、爪を一振り傷を残せればいい。そういう類の執念が籠った恐るべき神風特攻である。
 言い換えれば狼達はそこまでせねばならないほど追い詰められていた。

「フッ――――!!」

 †《怪力》†《フルスイング》†《武装:スレッジハンマー》†

 そんな千疋狼と対峙するのは一人の巨漢――オーガイッチこと、男鹿 嵐兵である。
 その手に握る得物を誰憚ることなく振り回し、叩き潰し、ぶちのめす。骨が砕ける音とともにぐにゃぐにゃの軟体生物と化した狼が血飛沫とともに宙を舞った。
 《スレッジハンマー》。2メートル超の長柄と巨大なハンマーヘッドを組み合わせた人力破城鎚である。重心が先端に寄っている分扱いは難しいが、オーガの膂力なら何ほどということもない。振り回して長柄にぶち当てるだけで大概の相手は吹き飛ばされるし、先端の金属塊を叩きつければ被害者はミンチコース一直線だ。
 そんな凶器を身長2メートルオーバー、全身が鋼の筋肉で覆われた巨漢が振り回すのだからまさに鬼に金棒。無双であった。

「っしゃおらっ!! まだまだぁ――――!!」

 メキリ、と得物を握る手に力を込めれば逞しく太い腕に血管が膨れ上がる。凄まじい握力でスレッジハンマーを握り込んでいる証左だった。
 ブォン、と得物を一振りすれば豪風とともに狼たちが吹き飛んだ。逞しい上背を存分に生かして振り下ろせば直撃した狼が文字通り挽き肉になって弾け散った。狼1匹1匹が一般人5人を瞬く間に食い殺してのける猛獣だが、格の差は歴然としていた。
 凄まじいパワープレイ。恵まれたフィジカルによるゴリ押しを押し付けていく。

 †《噛みつき》†

 時折戦鎚の暴風雨を潜り抜けて巨漢の四肢に喰い付く運のいい個体も現れるが。

 †《武装:二四式近接兵装Ⅰ》†《物理耐性》†

 オモイカネ製の優秀な装備に阻まれ、振り払われた挙句に撲殺された。ワンチャンはなかった、無情である。

「(借金までして)積み上げた札束で上からぶん殴る! これこそオモイカネが誇る最強の戦法よっ!」

 何とも他力本本願な口上だが実際有効なのだから笑う者はいまい。
 口元から覗く犬歯と赤銅色の肌が目立つ異形……蛮族オーガの身を包む戦装束は意外にも現代的だった。敵の鋭利な攻撃をある程度防ぐ防刃繊維製のタクティカルスーツ。その上から着込むプロテクターは拳銃弾程度なら衝撃すら通さず、四肢はアームガードとフットガードでしっかり防御。握力とグリップをサポートする強化グローブが柔軟かつがっちりとスレッジハンマーを握り込み、耐貫通性とグリップ力を確保したコンバットブーツは足を保護しつつ荒れた足場でも安定歩行を可能とする。
 唯一前時代的な人力破城鎚(スレッジハンマー)だけが武装の中では蛮族チックであろうか。
 トータルで現代的で機能的な見た目の蛮族軍人、という異彩溢れる出で立ちであった。恐ろしいと頼もしいが同居している。

「あれだけ戦うのが怖いって言ってた割にノリノリだよね男鹿君」

 手を付けられないほど暴れ回る男鹿の活躍を遠間から見つめながらしみじみとした声音でツッコミを入れるのはまた別の異相の男である。
 男鹿と類似のミリタリーな装備を身に着けた、同じくらい長身をした男の顔は――蜥蜴だった。いわゆるリザードマン、2足歩行の蜥蜴人だ。名を竜川学修。掲示板ではドラゴニキの愛称で親しまれるこの町の先住冒険者にして《異人類》だ。

「竜川さん。俺、やっと分かったんです。俺は戦うのが嫌だったんじゃない、痛いのが嫌だったんだって」
「うーん、ストレートに情けないこと言うなぁ。まぁ冒険者ならそれくらいの方が長生きするけどねぇ」

 生き生きとした顔で俺tueeee最高! とのたまうオーガイッチこと男鹿へ人間には見分けづらい苦笑を返す竜川。そのLv.は22。彼もまた迷宮過適応症でランクアップした変わり種。《サバイバーズ・ギルド》では比較的新参だがあっという間にLv.を上げて注目されている有望株である。前歴では地方の中小企業でそこそこ偉い立場だったとか。

 †《噛みつき》†

 呑気な会話を交わす男鹿の隙を突いて狼の1匹がその左手に食らいつく。が、アームガードがその牙を阻んだ。新たな獲物に男鹿がニィと赤子も逃げ出す凶悪な笑みを頬に刻んだ。

「おっと……よく来たな、歓迎するぜぇっ!」
「あ」

 †《噛みつき》†《貪食》†

 左前腕に噛みついた狼を無理やり引き剥がした男鹿は逆にその狼の首を口元まで運び――ガブリと噛み付き返した。強靭な咬筋力でその肉を食い千切り、血飛沫が男鹿の口元を赤黒く汚していく。元がヤクザも裸足で逃げる強面なことも相まって、完全に猟奇殺戮者にしか見えなかった。

「アハハハハ、まずっ、ゲロまずっ! だが漲って来たぁぁぁっ!」

 †《ランペイジ》†

 《ランペイジ》。種族スキルとは関係なく生来生まれ持った狂化スキルと血を啜り肉を食らうオーガの特性が相まっていま男鹿は最高にハイをキメていた。どう見ても危険人物。蛮族チックな軍人が軍人の格好をした蛮族に成り下がっていた。
 好物である人間ほどではないがモンスターの血肉であっても多少の回復とバフになる利点はあるのだが圧倒的有利な現状これを使うほどの意味はない。

「あーあーもう。折角の装備が台無しだよ、途中までは良かったのに」

 事前の注意も忘れて暴れ狂う後輩に指導役の竜川は天を仰いだ。さらに処置無しとばかりに額を手を当てた。同じことは既に3度起こっていた。
 どう言い聞かせたものか、と頭を悩ませつつハイになった後輩をシバくため竜川は鞘を被せた愛用の片鎌槍を取り出し、鬼と狼が食い合う戦場へ歩き出した。

 ◆

 ハイテンションで機嫌よくボスとの戦闘を終えた男鹿を待っていたのは竜川の振るう容赦なきシバキ棒とお説教だった。

「あのね男鹿君。戦闘中ついテンションが上がるのは分かるよ? 君の種族的にもハイになりやすいタイプだもんね」
「うっす」

 ダンジョンの床に直で正座をして項垂れる男鹿に懇々と言い聞かせる竜川。事情は汲んでも手加減はしない。優しくても甘くはない。竜川学修とはそういう男であった。

「でも”そのまま”だと困る。君も、僕らも。そこも分かっているだろう?」
「……うっす」
「僕らがミリタリーなコスプレ(と書いて装備と読む)をしているのは伊達じゃない。《異人類》という異物を《軍人》という制御された暴力装置のイメージに押し込めるためだ。手が付けられない乱暴者なんてイメージを持たれたら一発で致命傷だよ」

 今の一幕、一般人が見ればモンスターよりも血塗れで笑う男鹿をこそ恐れただろう。それは危険だ。
 強いものが正義という弱肉強食理論が優勢になりつつある昨今の迷宮時代だからこそ民意を蔑ろにしてはいけないと竜川は説く。
 何故なら強者が快適に暮らすため弱者を必要とするからだ。
 弱者の総体である社会から弾かれた強者はその枠組みの外にあるアウトローへと落ちる。そして強引に弱者=社会をねじ伏せて支配できるほどのパワーを『ただの強者』である竜川達は持たない。

「僕ら《異人類》パーティが《円頭町迷宮自警団》なんて名乗ってるのもこの町に溶け込む工夫だ。男鹿君は無理に住民と仲良くしなくてもいいけどこの町に有益な存在でいてほしい……結構無理を言っているね?」
「いえ、やることが分かりやすくてありがたいっす」
「そう言ってくれると、うん、助かるよ」

 リザードマンの顔からは非常に表情の機微が読み取りづらいが、語調から竜川が申し訳なさそうだと分かる。
 要するにオーガの性を抑えながらダンジョン攻略して強くなることが男鹿に求められる役割だ。
 それ以外の細かいところは竜川が調整するし、忠告や指導もしてくれる。1人で見知らぬ町に放り出されたらと考えると明確な方針を示してくれる先輩の存在がどれほど心強いか。

「エンジュ町長は僕らの存在を歓迎しているけど必ずしも町の総意じゃない。僕らを目障りに思っている人たちはいる。気を付けなくちゃね」
「そんな奴らちょっとぶっ叩けば……」
「僕らから手を出すのは絶対NGだ。もし何か言われたらくれぐれも手を出す前に相談してね? 町長と町内会に”根回し”するから」
(根回し? なんの……?)

 ね? とユーモラスな仕草で小首を傾げているリザードマンに心なしか半歩距離を置くオーガであった。
 こういうところが怖い人だよなぁ、と男鹿は思う。中小企業にも社内政治という奴はあったのだろうか。社会の闇の深さをそこはかとなく実感していた。

「まあ町長がいる以上早々無理はできないと思うけどね。でも田舎ってよく分からないしがらみとかあるし……」

 (田舎基準では)莫大な資本を投下するオモイカネとある程度交渉できる町長の統制力は圧倒的で、男鹿達《異人類》をハブろうとすれば逆に周囲からハブられる程の同調圧力を形成しているが油断はできない。
 特に自分たちの傲りこそが危ないと竜川は言う。一部の不満が全体の不満になった時、男鹿達は社会的に敗北する。

「『見た目は怖いけどコスプレが好きで強くて頼れる強面冒険者』。それが僕らの目指すべきポジションだ。時代はゆるかわ愛され系だよ。まあ僕らのキャラだときもかわ系が精々かもしれないけど……ふふ、誰か《異人類》に付き合ってくれる奇特な人っていないかなぁ」
「竜川さん、きっといつかいいことありますって」

 切なげに天を仰ぐ竜川はアラサーの独身であった。いい仲の女性もいたらしいが、リザードマンへのランクアップで見た目が激変したことで破綻したらしい。しごできリザードマンなのに勿体ない、と同じ男である男鹿から見ても思う。とはいえ一足先に彼女を作った身でそれを言うと角が立つので自重していた。
 だがこの見た目で町内のボランティア活動に積極的に参加し、主にご老人や子どもから支持を集める竜川だ(紳士的な物腰とユーモラスに動く蜥蜴の顔が意外と女の子からも人気である)。その内きっと彼女や嫁ができるだろうと男鹿は思い、励ました。

「……ありがとう。男鹿君は優しいね。実際君が来てくれて本当に助かったよ。3つもダンジョンがあると一巡りするだけで手間でねえ。ここを君が受け持ってくれるだけで大分楽ができる」
「ウッス、他の2つは確か……」
「ん。DランクとCランクが1つずつだ。Cランクの方は間引きだけして数カ月に1度サバギルで募集した高位冒険者にお任せだけどね。そのうち攻略パーティに混じりたいもんだよ」

 意気込みが8、悔しさが2の割合でブレンドされた言葉から滲む師匠の上昇意欲に弟子は尊敬の念を向けた。

「……竜川さんでもまだCランクはキツイんですね」
「Lv.も技術もまだまだだ。精進あるのみさ」

 同じポールウェポンを主武装とする竜川に師事している男鹿はその強さをよく知っていた。
 単純な戦闘力は言うに及ばず、戦場を俯瞰する観察眼や機転。苦手分野を道具で保管する手札の数。男鹿やここにいない引き篭もりの伊藤少年とも円滑に意思疎通するコミュ力。事前に起こりうるトラブルを予測し備える読みの深さ。むしろLv.以外の優秀さが目立つ、要するにできる男なのだ。

「そもそもダンジョン攻略は1人でやるものじゃないしねぇ……大和君みたいなのは例外さ。彼にしたってサポート体制はしっかりしているしね」
「だからって毎日ダンジョン攻略のは絶対頭おかしいですよ。冒険者になってそれがよく分かりました。ヤベー奴が過ぎる」
 
 彼らと”同郷”であり世界で一番有名な冒険者のことを関心と呆れ、それぞれの方向性からコメントする2人。どちらの言うことも正しい。
 男鹿の方は最初こそ同年代ということで多少の対抗心を持っていたが今はぽっきりと折れている。元より世界最強だの迷宮攻略ガチ勢だのに興味が薄い少年なのだ。

「ま、大和君の話は一旦置いておいて」

 竜川は苦笑とともに手のひらを軽く広げて空中で見えない”話”を掴むように動かし、すぐ脇に置いた。例外枠の外れ値の話をしても本筋からズレるばかりだ。

「とにかくダンジョン攻略は1人じゃできない。だから何時か一緒に潜ろう。期待してる。本当にね」
「……うっす」

 だが向上心がないわけではないし、師匠から貰った期待の言葉が嬉しくないわけではない。頑張る理由があるのだ。男鹿は短く返し、決意を込めて頭を下げた。

「次の目標はこの《幽谷山麓(ゆうこくさんろく)》の周回で資金を溜めて《二四式近接兵装》のグレードアップがお勧めかな。グレードⅠからⅡへ上げれば耐性を1つ付与できるしね。グレードアップは伊藤君に頼むといいよ」
「黒鉄の装備みたいに付け替えは無理なんですよね?」
「耐性付け替えが可能な装備はもっとLv.を上げないと入手不可だねぇ。大和君みたいな複数の耐性付け替え装備だと本当に一握りの上位層だけだ」

 つまり一度耐性を付与したらつぶしが利かないということだ。選択は慎重にせねばならない。

「オーガは光と火が弱点だからそこを埋めるのもいいし、Dランクの《鉄錆廃坑》迷宮によく出る土や金の属性を選んでもいい。よく考えて選択をね」
「うっす」

 真摯な助言に神妙に頷いた。
 現在の男鹿のデータは以下の通りだ。

 【基礎データ】
 名前:男鹿 嵐兵
 性別:男
 種族:オーガ
 位階:7
 所属:円頭町迷宮自警団
 【スキル】
 《食人鬼》
 《ランペイジ》
 《フルスイング》
 《危機感知》
 《パリィ》
 《武装:スレッジハンマー》
 《武装:二四式近接兵装Ⅰ》
 【耐性】
 耐性:物理
 弱点:光、火

「……じゃ、一度帰還ポータルで戻って一息入れからもう一周行ってきます」
「うーん、もう1周かい? 日課でやるよう伝えた打ち込みと体幹トレーニングはこなせる?」
「流石にボスまでは行きませんよ。2階層か3階層でモンスターをシバき倒してからいつも通り左右と縦振りの打ち込み各1000回、ランニング20キロ、筋トレと体幹トレーニングをこなすことにします」
「ならOKだ。行こう」

 シレっと師弟が殺人的なトレーニングメニューを言い交しているがLv.が上がりランクアップまでしていると普通にできてしまうのだ。冒険者が超人と呼ばれる所以であった。

「にしても男鹿君って意外と努力家だよね。こう言っちゃなんだけどもうちょっといい加減なタイプかと警戒してたんだけど、無駄になってよかったよ」
「はっはっはっ……嫌だなぁ竜川さん。俺ぁ見た目より真面目なタイプっすよ。たまには」

 と、口では言いつつ目を逸らしたあたり後ろめたいようなそうでもないような何かがあるらしい。

「うん? ……ああ! そういうことね、了解了解」

 合点がいったとばかりにポンと手を打つ竜川。

「女の子に格好つけたいって男が動く動機としてめちゃくちゃ健全だと思うんだよね。強さもお金もあった方が絶対にいいって」
「いや、そういう訳じゃ」
「……女の子は気まぐれだよ? 永遠の愛なんて幻想だからね? 繋ぎ止める努力は必要だし、裏切られた時に切り捨てる準備はしておいた方がいい」
「ちょっと竜川さん! 不吉なこと言わないでくださいよ!?」

 婚約までした女性に捨てられたということで竜川はやや女性不信が激しい。境遇は違うが女嫌いの伊藤少年と話が合う由縁である。

「大丈夫。顔が多少アレでもお金があれば女の子は付いてくるって!」

 ランクアップ前も決してイケメンとは言えなかったらしい竜川。それでも顔以外の部分を磨いて彼女をゲットしていたのだから説得力があった。でもその代償に色々と擦り切れてしまった心にちょっと切なくなった男鹿だった。


 ◆


763:ドラゴニュート(希望)
――と、いうのが一昨日の昼頃の話でねぇ。

764:名無しの異人類
ドラゴニキ、それだけじゃ全然サッパリ分からんぞドラゴニキ!?

765:ドラゴニュート(希望)
いやまあそれ以上は僕も詳しくは知らなくてね?
後は昨日オーガ君と例の彼女がデート中に《怪物漏出》が起きたってことくらいしか……。

766:名無しの異人類
《 怪 物 漏 出 》

767:名無しの異人類
シレっと言ってるけど割と大事件では? 一般的にもオーガイッチ的にも。

768:名無しの異人類
誰がどう見ても原因は明らか。

769:名無しの異人類
まず溢れたのどこだよ???

770:ドラゴニュート(希望)
Dランクの《鉄錆廃坑》だ。我が身の恥を無視して言うけど漏出元がここで不幸中の幸いだった。
町から離れた廃鉱山にあるから人里まで漏れ出たのは一部だけだったからね。

771:名無しの異人類
Cランク《紅蓮古道》だと町どころから周辺を巻き込んで一帯が消滅したかもしれんな。

772:名無しの異人類
《鉄錆廃坑》ってドラゴニキのメイン担当じゃねえか。間引きどうした、《怪物漏出》したのマジで恥だろ。

773:名無しの異人類
しかも話の流れ的に漏れ出たモンスターの対処ってデート中のオーガイッチがやったのでは?

774:名無しの異人類
おいおいおいおい、生き恥曝し過ぎでは?

775:ドラゴニュート(希望)
的を射すぎて耳が痛いな。大体は当たっている。だから昨日から山狩りや事後処理にてんてこ舞いでね?
24時間ぶりに10分休憩が取れたからスレを開いたらオーガ君がいたのでつい……。あ、流石にトイレ休憩は取らせてもらってるよ?

776:名無しの異人類
24時間ぶりに10分休憩……?(震え声)
トイレ休憩とかほぼ誤差では???

777:名無しの異人類
冒 険 者 酷 使 無 双

778:名無しの異人類
これには流石の転生者もドン引き。

779:名無しの異人類
この世界割と転生者を酷使して成り立ってるところあるよね(悲しい事実)

780:名無しの異人類
止めろ、俺達に現実を突きつけるな!?

781:名無しの異人類
じゃけんサバギルという相互互助組織が必要だったんですね(メイス入れ)

782:名無しの異人類
前言撤回するわ。ドラゴニキ生き恥を雪ぐべく頑張ってるよ。

783:名無しの異人類
むしろ貴重な休みをスレに消費してていいのかおい?

784:ドラゴニュート(希望)
流石に厳しいねぇ。体力じゃなくて時間が。
そういう訳でスレ民のみんな、オーガ君はいまデリケートな状態だからくれぐれも頼むね?
オーガ君、君のケアをできなくて申し訳ない。後で必ず時間を取るから話を聞かせてほしい。とにかく無理は禁物だよ。

785:名無しの異人類
いい人なんだよなぁ……。

786:名無しの異人類
いい人で終わっちゃうタイプ?

787:名無しの異人類
うっす、ドラゴニキ師匠もお気をつけて。

788:ドラゴニュート(希望)
≫786 人を傷つけて楽しいかい?
それじゃあみんなまたね。一旦落ちます。

789:名無しの異人類
落ちたかな?

790:名無しの異人類
最後マジレスっぽかったな。ドラゴニキが受けた心の傷は深い。

791:名無しの異人類
心の傷ほじくって言う台詞じゃねえよなぁ。

792:貧弱強面オーガ
つか、今回ドラゴニキ師匠無実だぞ。
間引き記録はしっかり残ってるし、何なら2週間前に攻略までしてる。どうもイレギュラーっぽい。

793:名無しの異人類
推定最大の被害者っぽいオーガイッチが言うなら多分そうなんやろうなぁ。

794:名無しの異人類
となると全員被害者じゃん。

795:名無しの異人類
イレギュラーと付けばなんでも許されると思うなよダンジョン君。

796:名無しの異人類
ダンジョンマジで決まった通りの動作をしろ。たまに予測のつかない想定外の動きを仕様に組み込むな。

797:名無しの異人類
イベント発生トリガー準備ヨシ! ……ダンジョンに製作者いたらマジぶっ殺してぇ。

798:名無しの異人類
それな。

799:名無しの異人類
今回もまたダンジョン君若人のアオハルぶっ壊しイベントのトリガー引いたっぽいしな。

800:名無しの異人類
おっとそこに踏み込むか。

801:名無しの異人類
オーガイッチ無理するなよ。無視していいぞ。

802:貧弱強面オーガ
いや、丁度懺悔の代わりにスレでぶちまけようとしたところだったから大丈夫。むしろ聞いてくれ。

803:名無しの異人類
懺悔とはまた穏やかじゃねえなあ。

804:名無しの異人類
まあゆっくりしていけよ。このテキーラはサービスだ。

コメント

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