ご無沙汰をしております。
筆という物は、すっかり置いておいても、ふいに走り出すもので、終生燻り続けては、不意に火を起こす熾火のようなもののようです。
書き上がった物を眺めていると、そんな御大層な口上を付ける代物でもないことが分かるのですが、趣味の創作というのは得てしてそんなもので。
書きたいからといって書けるものではなく、止したいからといって止せるものでもなく。
難儀ですが楽しい限りです。
さて、2020年6月現在、某合衆国では大変な騒ぎがありまして。
公開した「ヒトから生まれたヒト太郎」とは何の因果も関係もないのですが、驚くほどに何の因果も関係もないのでありました。
生まれがどうとか、迫害がこうとか、その生まれでない人間が、他人に言われてわかるものでもなし。
ただ、思いを巡らせることだけが、関係のない人間にできる唯一のことなのではないかと思いを巡らせる次第です。