枕辺のアナログ時計が「朝の9時」を示していた。起きざまに、寝室のカーテンを開けた。窓ガラス越しに鬱陶しい天気が見えた。洗顔後、台所に行き、電気ケトルに水を注いだ。淹れ立てのコーヒーを飲みながら、今日の行動について考えた。
玄関のカギをかけてから、近所のコインランドリーに向かった。雨の日の洗濯ほど面倒なものはないが、日曜の朝を快適に過ごすためには、今日中に終わらせておく必要があるのだった。
帰宅後、袋の中から、未乾燥衣類を取り出し、居室の一隅に吊るした。その後、コンビニに行き、食べものと飲みものを買った。家に戻り、愛機を起動させた。エキサイトブログを呼び出し、草小説の編集を始めた。
シャットダウン確認後、布団に潜り込んだ。近年の俺は「昼寝ぐせ」がついてしまった。若い時分はこんなことはなかった。自分の老いを感じるのはこういう際だ。覚醒後、風呂場に行き、温水を浴びた。身支度を整えてから、家を出た。通路を進み、階段を下った。そして、歩き出した。今夜の飯を求めて。