『初恋リベンジャーズ』の第二部・「第4章〜推しが尊すぎてしんどいのに表現力がなさすぎてしんどい〜⑨」を投稿しました!
第4章の告知では、『初恋リベンジャーズ』という作品を執筆するにあたって、参考にした作品を作者に代わって紹介中!
第九回目の今回はこちら!
『監視資本主義 デジタル社会がもたらす光と影』
製作:ネットフリックス
監督:ジェフ・オーロ―スキー
〜レビュー〜
現代人の生活の一部となったSNS。人々の暮らしや経済に多くの好影響を与えている反面、それは極めて深刻な問題を孕んでいる。名だたるテック企業で実際にその開発に携わった人たちが、インタビューにて争点や改善策について提起。ドキュメンタリーとドラマを織り交ぜて、自身が開発したテクノロジーに警鐘を鳴らす専門家らとともに、SNSが人間にどれほど危険な影響を及ぼすのかを検証する。
『初恋リベンジャーズ』第二部第4章では、SNSを利用した広報活動をテーマにしているんだけど……。
そのSNSが、現代社会と現代に生きる私たちに、どんな影響を与えているのかを描いたドキュメンタリー作品。
その中でも、十代の青年がSNS中毒に陥る様子や、私たちがSNSを利用する際に、ネットワーク内部が、どのような仕組みで動いているのかが、分かりやすく可視化されていて、とても興味深い内容に仕上がっているわ。
この作品で最も印象的なのは、ジョブズやザッカーバーグなど、スマホやSNSの普及に大きく貢献したIT企業の創業者たちが、
「自分の子供には、絶対にSNSを使わせない」
と公言していることね。
作中には、これらのサービスの開発者が実名で登場し、SNS利用に対しての警鐘を鳴らしているけど、世の仲を便利にしようと開発したサービスが、若者の自傷・自殺行為の増加、政治的分断などの問題を引き起こしてしまったのは皮肉に感じる。
「地獄への道は善意で舗装されている」
とは、よく言ったものね。
最初に触れたように、ドキュメンタリー作品にありがちな退屈な事実の羅列ではなく、SNSの問題点をドラマ仕立てで分かりやすく伝わるようになっているので、中学校や高校の「情報リテラシー」の教材としても、ピッタリじゃないかしら。
スマホやSNSとは縁の深いテック企業であるネットフリックスの制作番組という点には苦笑せざるを得ないけど、ネトフリ利用者は、視聴しておいて、損のない作品よ!
本日の更新
第二部・「第4章〜推しが尊すぎてしんどいのに表現力がなさすぎてしんどい〜⑨」
今回もお楽しみください。
(芦宮高校広報部・花金鳳花)