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3月5日(日)「初恋リベンジャーズ」更新しました!

『初恋リベンジャーズ』の第二部・「第4章〜推しが尊すぎてしんどいのに表現力がなさすぎてしんどい〜②」を投稿しました!

第4章の告知では、『初恋リベンジャーズ』という作品を執筆するにあたって、参考にした書籍などを作者に代わって紹介しようと考えています。

第二回目の今回はこちら!

『電通』
出版社:朝日文庫
著者:田原総一朗

〜レビュー〜

一九八四年に発行された迫真のドキュメント。
現代日本の広告業界に君臨し、「影の情報省」「日本のCIA」と呼ばれる総合情報企業「電通」の内幕が描かれた一冊。

明治・大正の頃から、「抱かせる・飲ませる・握らせる」という賤業だった広告業界の中で、自身の信念を貫き、戦後、旧軍人や満鉄関係者を集めた人脈により民放ラジオを立ち上げ、広告業をマスコミの頂点に押し上げた電通の中興の祖である吉田秀雄の功罪含めた実績が描かれている点が魅力の第一点。

また、商業化されたロス五輪に、いかにして食い込んでいったのか、懐かしの昭和歌謡のヒットの裏で、この広告代理店がどのように暗躍していたかが描かれた箇所は、好奇心が刺激されるところね。

その後、この企業が大きくなった強みと、それゆえに情報企業に脱皮しきれないジレンマが四十年も前に予見されている点は、本書の白眉と言えると思うわ。

著者の田原総一朗氏は、原発に関する取材記を週刊誌に寄稿したことで、この広告代理店の怒りを買い、所属していた東京12チャンネル(現テレビ東京)を退社することになったそうだけど、そんな状況にも関わらず、電通という企業体に興味を持って、社員たちに取材して本書を執筆したという経緯も興味深いわね。

本書を読んでていて個人的に感じたのは、昭和時代の電通の営業スタイルに、高校や大学の文化祭・学園祭的なノリを見いだせること。バブル期前後に、大学生の就職人気企業として、この会社が挙げられていたのは、そんな理由もあったんじゃないかしら?

そして、なにより『初恋リベンジャーズ』の作中で、生徒会長の美奈子に語ったように、「《伸縮自在なアミーバ》形態で仕事が進められ、ある社内グループが他国との融和企画を進めると、会社は応援も反対もせずやらせておき、巧くいかなければ切り捨てる」という組織形態は、広報部という組織を起ち上げた私にとって、示唆に富む点が大きかったわね。

今日は、世界有数の広告代理店の(比較的)ポジティブな側面に注目したけど、明日は、この企業の負の側面に触れる予定よ。

ところで、本書の中に、『ペイオペラクレス星人』という謎のキャラクターを流行させようとした経緯が描かれているけど、その、「はかばかしくない結果」を見ると、去年の春に、マーケティング的手法が惨憺たる結果に終わった『100日後に死ぬ◯ニ』を思い出してしまうのは、私だけかしら?

本日の更新

第二部・「第4章〜推しが尊すぎてしんどいのに表現力がなさすぎてしんどい〜②」

今回もお楽しみください。
(芦宮高校広報部・花金鳳花)

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