石井鶫子

ヤンチャ風味の村娘イーリスが拾ったのは、自称王子様の喋るタラバガニ。ひょんなことから王子を魔女の呪いから解き放ち王国を救うため旅立つことになってしまったイーリスだったが、その道行…

五つの妖がある。彼らを使役する、人だった者たちがいる。 妖魔に近く妖魔ではなく妖魔を喰って妖魔を従える。 彼らのことを現す言葉はないが、妖鬼士と呼ぶ人びともいる。

剣の主人に降りかかる災厄と絶望を、剣の流転と共に。 1本づつ読み切りのオムニバスです。剣の主人は毎回変わります。 話ごとの横のつながりはありません。

廃墟の写真を撮りに行った大学生が遭遇した「何か」。その周りで次々に人が死んでいく。 ――火。それから秘密。 真夏の怪談です。

死んだ夫の手が「わたし」の頬を撫でて髪を梳いて、それから二人で幸福を確かめる──

妖精の卵を売り歩く男「妖精屋」と、彼に（なんでか）ひっついている黒竜イェルを添えた、世界と人と妖精たちの物語。やさしくあたたかな読後感を目指しています。短編連作ですのでどこからで…