本日、富士見L文庫『ヒーローは眠らない』の見本を受け取りました。実際に初めて本を手にすると、感動もひとしおと申しますか……あとは一人でも多くの方に、この本を手に取っていただければという思いでいっぱいです。
さて、今回『ヒーローは眠らない』の帯には作家の有栖川有栖先生より推薦のお言葉を頂戴いたしました。有栖川先生といえば、もはや私ごときが説明不要の日本ミステリー界の巨匠。来年2017年1月には火村英生シリーズ最新長編『狩人の悪夢』を刊行、また綾辻行人先生と共同で原作を務める安楽椅子探偵シリーズ最新作『綾辻行人・有栖川有栖からの挑戦状8 安楽椅子探偵ON STAGE』がオンエア予定などますますのご活躍を果たされておられます。
私が有栖川先生の著作で初めて読んだのは『マジックミラー』でした。初読の時はアリバイ崩し自体が難解でピンとこなかったものの、作品の仕掛けに大きく唸らされた記憶があります。以降、先生の著作は現時点の最新作『鍵のかかった男』まで全て読んでいますが、ベスト3を敢えて挙げるとするなら順不同で『双頭の悪魔』『スウェーデン館の謎』『幽霊刑事』になるでしょうか。『双頭』は江神二郎シリーズの中ではベスト、『スウェーデン』は国名シリーズの長編ですが、実にコンパクトでスマートな佳編。『幽霊』はノンシリーズですが、最後にホロリとさせられます。
そんな巨匠からお言葉を頂戴してデビューができるというのは、実に光栄なことです。