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『ヒーローは眠らない』書籍化情報③ 〜カクヨム版と富士見L文庫バージョンの違いについて その2〜

前回の近況ノートからの続きです。

今更ながらに恥ずかしいのが、カクヨムバージョンでは明らかな誤字脱字、時代考証のミスなどが散見されていたことです。穴があったらはいりたいというか。

代表例を1つあげると、長門監督はマイルドセブンをいつも愛用していますが、舞台設定の2013年時点ではマイルドセブンはとうにメビウスに名称変更になっていたという。私自身煙草を吸わないので、全く考慮していなかった箇所でした。校閲の方から指摘された際は自らの不勉強で、恥ずかしい気持ちでいっぱいになりました。

その他、誤字脱字、表現の不統一など例を挙げればキリがありません。本当は校正終了後に現状のカクヨムバージョンも最低限の誤字脱字くらいは訂正しようとも考えました。しかし、それについては敢えて行わないことにしました。何故かというと、もし今後富士見L文庫版『ヒーローは眠らない』を少しでも楽しんでいただいた方がいたとして、カクヨムバージョンを読んでみようと思ったとき、「ああ、この箇所が違ってる」と違いをたのしんでくれる楽しみを残しておきたいと考えたからです。逆も然りでカクヨムを楽しんでいただいた方が書籍版をよんでそれぞれの違いを確認してもらえたら、などと。そういった楽しみ方をされる方が1人でもいたら、作者としては本望です。

ともかく小説や物語としては、富士見L文庫バージョンのほうがいろいろな意味で洗練されているのは間違いないと言えますので、ぜひとも1人でも多くの方々にお手にとっていただければ、と思わずにはいられません。

カクヨムで一度読まれた方も、そしてまだ読まれていない方も、12月15日頃に発売される富士見L文庫『ヒーローは眠らない』をぜひともよろしくお願いいたします。

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