休み宣言をしていたにも拘らず、そこそこ無理してきましたので、ちょっとお休みの継続宣言をば。
こういう時は他の小説サイトで気軽なコラムなんかを書いてリフレッシュにする程度でいいかなぁと思っています。
色々ありましたからねー
さて、それではまた。
(エタって帰ってこない作家のセリフ第二号)
【以下、前回のつづき】
【総評】
小説を書くにあたって、思考する時間が大切なのはお分かりの通り、しかし他の要素に引きずられているとせっかくの良さが損なわれて変な作品になっていく問題は以前からあるのはご存じだと思う。それを如何に精神力で自分のブレないペースで進めるかが右往左往しないコツだと思う。
数年前、なろうの上位ランカーが変わらないこと、不正があって問題化したことなどから、大勢がカクヨムに移動したが、カクヨムの方がもっと談合みたいな事が行われていてガッカリした上澄みの執筆者が他小説投稿サイトへ移動したと思われます。その結果が昨年~現在。特に昨年はカクヨム運営にちょっとアレなひとが参加したようで問題化していたとのこと(知りたい方はググって調べましょう)。
今年はなろうの大賞でも先行して受賞作が発表されるようになったという事で、今後もカクヨム同様、一次予選通過、二次予選通過などが無くなっていくという様子。私はお祭りみたいに思っていたけど、お祭り感が減弱して残念と思う。
仲間を作らずにいる純粋な作品は浮上しませんから、もしここを読まれている方がカクヨムオンリーでされていて、もしも筆を折るとかエタるとかする前に、他小説サイトにも作品を置いておけば気持ちが楽になると思います。なろうなら上位ランクインすれば爆発するPVが来ますし、カクヨムで更新しなくなったらPVが激減するなら、少しでもアクセスが来る他の小説サイトを予備にしてみてください。先人も同じことをしていますよ。
ちなみに当方では他小説サイトより大手K社から書籍化の打診がありました。K本社でMTGがあり、副部長や私が多忙なので専属作家も用意してくれて参加してきましたが、方向性がラノベじゃないから難しいと断りました。ある大手審査委員からもラノベではなく文芸にしてコンテストにエントリーすれば数百万円の賞は直ぐ取れるよと言われましたし、きっかけはアレ(湖のアレス先生の作った妙にお茶らけていても専門的に正しい科学的な記事ね)にK社の副部長&編集者二人が惚れ込んだらしいです。ちゃんと読むと勉強になるのだ。
書籍化の場合、コツをお教えするなら、何回も読まれるタイプの作品が選定されやすいそうです。それはうんちく系が含まれるもの(ためになる要素があること)。ちょっと調べただけでは書けない、文章の上手い下手ではなく根源的に知的なもの(低年齢読者が避ける倒置法・反語なども多々使用していて閑古鳥小説でも長く売れる知的系小説、その方が好ましい)、知的素材を小説の物語にいかに馴染ませて紹介するか、この辺りがキモになるかと思います。貴兄・貴女の専門は何でしょうか? 今まで生きてきた中で無限の材料が眠っているのではないでしょうか。
ある作家との会話。
私「どうしてアニメ化した作家はエタって続きを書かないんだろうね?」
ある作家「アニメ化の時って見返しが大変だからだと思う」
私「なるほど労力の割に予算が少なくて報酬もガッカリってところからかな?」
ある作家「公共放送にのるという事は結構作業が発生して大変だからねぇ」
私「作家はプライドが高いとよく聞くけど、どうなの?」
ある作家「そう、多すぎるね。まず長く続かないのがそういう作家たち。作家なのに誤読も多い。そうだなぁ、北方先生や星先生だと気軽に食事に誘ってこられるよ。とても姿勢が低いから、大御所になられても学ばれる姿勢が素晴らしい。だから私程度が帯への推薦コメントも後書きも出して貰えるんだよ」
私「君、北方先生に今度食事に誘われたんだよね。対談はスケジュールが合わずにぽしゃったみたいだけどさ。でも軽く聞いてるけど凄いじゃん。昔、北方先生も星先生も単行本買って受験勉強の夜読んでいたよ。あと何か小説のコツを教えて」
ある作家「多数の作品を書いて公開するのが良いね。君なら刑事もの医者物とか海外出張もの、ビジネス系なんか直ぐ書けるでしょ。6年も商業誌で連載してたんだから。リアル仕事が忙しいからと連載止めるだなんてプロ作家からすると信じられない」
私「連載は5年間だよ。寧ろ医療業界人で連載持ってる人の方が居ないし。まずは勇者ものだなぁ」
ある作家「ラノベじゃなくて文芸にして書けばいいよ。あとエッセイ。リンゴ一つあれば一作書けるでしょ。また直木賞とか該当作品なしが続いてるけど、年々作品の質ではなくコネみたいなせいでレベルが下がってるから審査側としても困ってるんだよね」
私「へぇ~。でも文芸より今はラノベ勇者」
ある作家「脚本でも一部がAIを使うようになってさ。脚本家のレベルの低下が著しい。私もAIに協力してくれと依頼が来たからやったけど、今後を考えると寂しいね」
私「読者のレベルとしては、どうなの?」
ある作家「単語にとらわれて文脈を読まずに誤読する人が多くなった印象だな。下手に倒置法や反語を使うと正反対の意味に捉えて反感を勝手に持たれたり大変だね。社会人の中にも無茶苦茶な若者が増えているそうだけど、どうしてこうなった? という理解不能な理由で行動するから企業は大変だそう」
私「読解力の低下ね……。そういえば誤読する人が増えて炎上する気の毒な個人サイトとかあったね」
ある作家「まぁ、その中にはわざとやってる煽り君などいるからね。ただ単語で誤解する傾向は確かなので小説書くのも単語に注意しなければならないね。平易で簡単な文章ばかりになってしまったのは、そのせいもあると思うよ」
私「文章のレベルを下げるって、専門用語を解説するパターンと一緒みたいに考えればいいのかな?」
ある作家「うーん、ちょっと難しくするだけで読まなくなるから、編集者も審査に困ってる。簡単な文章はセンスがいい人なのか、知識がそれだけしかないのか、見分けがつかなくなっているんだ」
私「お手上げじゃん……」
ある作家「単語にとらわれて誤読するのは作家側にも多くなってるから。メールのやり取りで誤読しちゃって激高した作家は直ぐに消えるよ。その点は分かりやすい。そういえば誤字の多い作品も目立つけど、他がしっかりしてるから、わざとかなと思っている。確率とか勘とか」
私「そ、それは……視点を変えるのを失敗してしまった作家群でもあるとか」
ある作家「Web小説だとツッコミ好きな読者が集まってランキング上位に行けるかもしれないけど、それで書籍化になったとしても校正の際に徹底的に編集さんに直されるから結果、面白くなくなって小説の中身では全く話にならないことも多いよ」
私「本来の小説とは違う苦労があるんだね。話を元に戻していい?」
ある作家「起承転結をきっちりする理屈が分かっているけど文章が下手な理系の人と、文章は上手いけど理論的な展開が出来ない文系の人、両方備えている人が求められているんだよ。昔からな」
私「両方できる人はとっくに社会で活躍してるもんね。難しそう」
ある作家「うぐ……。なんだか逆に愚痴ばかりはいてしまった。すまん」
まぁ色々とあるようですね。演技のできない脚本も覚えずに現場に来るアイドルを主役にした映画とかでも分かるように小説でもエッセイでも駄作を人気作にすることは普通にあるのは皆さんもご存じと思います。発想で奇をてらった作品は一発屋になりますから次作が出ないことが多いでしょう。もちろん出来る人がいる場合、極一部の本当に才能のある人だと思われます。星新一先生タイプともいえます。
普通の方は努力して知識を増やし(語句検索で気軽に得た知識は数日後には忘れていると思いますので注意)、なるべく複数ジャンルを書けることを目指すのが早いかもです。編集者的にも審査員的にも多数の作品を書けるのは一発屋よりもポイントが高いそうです。
短気は損気とか言いますけど、釣りでは短気は工夫しまくるために上達しやすいです。
書籍化は大き目のコンテストで入賞しないといけませんが、コミックやアニメ化まで考えれば道は開けると信じて頑張るしかないでしょうけど、一発屋で終わらないためにも、しっかりと星に拘らずに勉強された方が良いです。
☆5000と☆20000の作品が書籍化したとして、本の売り上げも比例して多い筈ですよね? しかし実際は全くそんなことはありません。☆やフォローの差が全く意味をなしていないことを知らされても作者さんは誰も言いませんが悲しいものです。
PS:前回の画像は漫画生原稿なのでネットには存在しません。こんな漫画にも科学的根拠はしっかりせねばなりません。
