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くだものと野菜
@tokorotendaisuki
2016年7月19日
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席替えで君は死者の隣に
/
くだものと野菜
★0
SF
完結済 1話
4,903文字
2024年10月19日 07:52
更新
トートバッグに写真を詰めてもらう
/
くだものと野菜
「ここでは、思い出と引き換えに写真を現像してくれるんだよ」 「思い出を写真にするんですか?」 「そういうこと」 「思い出はどうなってしまうんですか?」 「写真にしたら消えてしま…
★2
現代ファンタジー
完結済 1話
2,607文字
2022年3月27日 00:17
更新
写真をめくれば、さらにその下にも写真があった。
くだものと野菜
追悼飛行
/
くだものと野菜
することがない、というのは半分は嘘だった。わたしには墜落するまでの残りの時間をかけて絶対に成し遂げようと決めているひとつのことがあった。することがない、というのは半分はほんとうだ…
★0
SF
完結済 1話
2,655文字
2020年10月12日 22:22
更新
やはり、空の主役は操縦席に座る飛行士なのだと思う。
くだものと野菜
泉の国滞在記
/
くだものと野菜
案内が終わって、最初の泉のまえに戻ってきて、わたしは男の子に言った。「わたし、あなたとすぐに泉に飛び込むのもいいかも」
★0
現代ファンタジー
完結済 1話
2,538文字
2020年10月8日 21:14
更新
こういう男の子が好きだった。……生きていたときのことを思い出した。
くだものと野菜
100億年目のバレンタイン・デー
/
くだものと野菜
世界の終わりまでなくならない量のチョコレートがとつぜん現れてから、こちらの世界では、全員がただひとつのことを考えているんだ。
★0
SF
完結済 1話
1,673文字
2020年5月29日 03:13
更新
まったく、バカげてるぜ。神様の質で、世界の運命は決まっちまう
くだものと野菜
陳列棚はいっぱいになった
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くだものと野菜
いまだ灯火管制の暗闇のなかにある町を脱け出して、僕は弟たちと行進する。煙の匂いをたどって歩き、それが薄れてくると、こんどはかわりに空がすこしずつ明るくなってくる。
★3
SF
完結済 1話
1,902文字
2020年5月24日 23:26
更新
僕たちは陳列棚を埋めなきゃいけなかった。奪われた誇りを取り戻すために。
くだものと野菜
柩がなければ葬式はできない
/
くだものと野菜
棺があれば葬式ができる。家の持ち主にはなにも告げず、私は家を抜け出した。ほんとうなら昼の仕事に行かなければいけない時間だった。
★8
異世界ファンタジー
完結済 1話
2,864文字
2020年5月20日 05:36
更新
「棺がなければ葬式はできない。あきらめて放っておくしかないね」
くだものと野菜
月の檻
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くだものと野菜
私の目標は月を脱獄することだった。脱出は不可能だと言われていた。けれど、来る手段があるのにどうして戻る手段がないなんて言えるだろう。
★0
SF
完結済 1話
3,142文字
2020年5月17日 05:15
更新
「わかってないな。最初はみんなそう言うんだぜ?」
くだものと野菜
殺しは二十歳になってから
/
くだものと野菜
幼馴染のミチは代々殺し屋の家系で、僕は、……そんな職業は実際にはないのだけど、対比してあえて言うならば殺され屋の家系だった。
★16
恋愛
完結済 1話
2,838文字
2020年5月16日 05:12
更新
「二十歳になったから、ミチはもう人を殺していいんだよ?」
くだものと野菜
ささやき姫
/
くだものと野菜
だれも気づいていなかったことにぼくがはじめて気づいた。姫川はなにもしゃべれないんじゃない。そうじゃなくて、ぎゃくに、とってもおしゃべりだったんだ。
★6
現代ドラマ
完結済 1話
4,472文字
2020年3月18日 00:54
更新
ささやき声が聞こえてきた。
くだものと野菜
灯台で眠れ
/
くだものと野菜
ある日は、町の東のはずれにある小川に抱きかかえた妹の小さな足をそっとつけさせて、この世には冷たい水の流れがあるのだということを教えた。妹はすこしだけ息を止めたあと、すぐに息を吹き…
★0
SF
完結済 1話
4,411文字
2020年3月17日 05:23
更新
妹が熱病にかかってしまった! 僕の命よりも大切な妹が!
くだものと野菜
さよならボキャブラリー
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くだものと野菜
私たちとは違って、町野くんにとって言葉は消耗品だった。一度使った言葉は、彼のボキャブラリーのなかから消えてしまう。二度と使うことはできない。 「……は、そう。……そう」 …
★12
SF
完結済 1話
2,954文字
2020年3月15日 12:33
更新
町野くんは言葉を大切に使うひとだった。
くだものと野菜
城壁都市について
/
くだものと野菜
あるところに城壁でぐるっと囲まれている都市があった。城壁の内側にはなにもない草原が描かれていた。住民は素朴な生活をしていた。ある日壁画に、突然ひとりの人物が描き足されていた。その…
★1
SF
完結済 1話
4,224文字
2019年3月1日 05:14
更新
すこしふしぎ
なぜ、壁画に描かれている本を実際に読むということができるのか
くだものと野菜
高校のとき絵を描いていた女子
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くだものと野菜
大した話じゃないんですけどね、高校のころ、絵のうまい女子がいたんですよ。そいつに「モデルにならない?」って誘われたんですが、いま思えば、あのときの絵が僕のいまの姿を本当に表してい…
★15
SF
完結済 1話
6,162文字
2017年9月22日 16:40
更新
すこしふしぎ
短編
本物よりも本物らしい絵は、描くたびに何者かに破り捨てられる
くだものと野菜
圧倒的な語りの技術
キタハラ