二ヶ月前くらいからかな、『炎炎ノ消防隊』にハマっています。アニメの方は第二期までしか放送されていないのですが、あまりに続きが気になるので単行本を全巻揃えるくらいまでに。すっごい売れてるみたいですね、僕は少年誌を読まなくなったので今更知ったんですけど。この作品、凄いです。戦闘中のシリアスな場面でいきなりコメディーを挟んできたり。普通できないですよ、作者さんはかなりのバランス感覚の持ち主のはず。
それで今回の近況ノートのタイトル通り、ちょっと触れておきたいことが。
お名前は伏せます、これは絶対に言えなくて。カクヨムで絶対的な数字を毎回叩き出だしていた書き手さんがいましたが、結構前に突然アカウントを削除したんです。その理由なのですが、真実を知っているのはごくわずかな人だけでしょう。
理由を簡単に説明すると、自分は読者さんがつきすぎて、それで投稿すればあっという間にランキング上位に上がってしまう。でも、これは本当に自分の力なのか、面白いからなのか、かなり悩んでいたみたいです。だからアカウントを削除して、一から挑戦したいと。
数ヶ月後にカクヨムに戻り、何もないところから再スタート。ペンネームはもちろん変えて。結果的に、あっという間にプロになってしまいました。これは本当にすごいことで、僕はその方を密かに尊敬していて。しっかりとした『自分』をお持ちの方。で、この方はものすごく若いんです。これはあくまで僕の考え方なのですが、創作者は若ければ若いほど鋭い感性を持っていて、唯一無二の作品を作ることができる、そう思っています。
よく『人生経験』がああだこうだと語っている書き手さんもいらっしゃいます。人生経験が豊富であれば面白い作品が書けるとかなんとか。これ、その通りであって、その通りではないんです。僕も一理あると思っているし、否定もしません。ある程度年齢を重ねて、人生で色々経験してきた人は、確かに引き出しは多いかもしれませんから。
だけど、それだけで面白い物語を書けるなら、この世のほとんどの人達はプロの小説家になっています。ある程度の年齢の書き手さんがプロになれるケースは、人生経験だけではなく、日々感性――センスを磨いているからプロになれているんです。そこを勘違いしている人が結構多くて。
でも、人生経験は歳を重ねれば勝手に身に付きます。だからこそ、若くて鋭い感性を持っている才能のある人、このような人こそ『本物』になれる可能性を秘めている。そう考えています。
僕は才能のある人はどんどんプロになるべきだと思っています。はっきり言って、今現在、出版業界は斜陽になりつつあります、漫画以外は。原因や理由は色々ありますが、あまりに多すぎて書き切れないので割愛。でも、若くして才能のある人が出てくれば、もしかしたら業界を変えることができるかも、そんな未来に期待しています。
ちょっとライトノベルに絞ります。今のライトノベル業界は昔人気のあった作品に頼り過ぎなんです。例えば『とある魔術の禁書目録』。たまに思うんですけど、この作品、無理やり引っ張るように言われて未だ連載しているんじゃないかって。違うかもしれませんけどね、単純に作者さんが畳められないだけかもしれませんし。
だからこそ、才能溢れた新人が出てこなければならないんです。打破してほしい。でも……今の現状では難しいでしょう。出版社が目先の利益に走りすぎているから。
そんな感じです。いつも馬鹿みたいなことばかり書いている僕ですが、これでも結構、出版業界の未来について考えていて。でも真面目なこと書くと疲れますね笑 慣れないことはするものじゃないなあ笑