そのままです。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054882660308/episodes/1177354054883533972滅茶苦茶さりげなく書いたのでまったく大切な情報オーラを出していないのですが、「水の民とは非文字民族である」というのは私にとっては重要なポイントでした。これは、水辺にある故に文字というカタチに残る媒体を長期間保存するに適さない、故にそういった概念が発達(どころか、発生)せずに現状ある、というそれだけのことなのですが、この本筋に一切絡んでこないところが書きたくて始めたといっていい話です。
また、これも大切じゃないですよ~みたいな顔で書いたのですが実はこの夫婦、妻が夫の言葉を習得することによって会話を成立させていました。統一言語が存在しないため、各部族によって全く異なる言語を使っている可能性も多いにあるというわけです。そういうところにときめきを感じるオタクなんです。
「甘い水」なる単語に関しては、ブラジル人の友人が「ポルトガル語では淡水のことを直訳で甘い水、と呼ぶ」と言う来世で使えそうな話をしてくれたのをそのままパクってきました。
たとえば「空色」という言葉。日本語では「空色」で終わるところを、英語ならゼニス・ブルー、セレスト・ブルー、スカイ・ブルーとたかが空の青ひとつとっても沢山の名前があって、それだけそのもの、ないし概念への意識が高いということの裏返しなんですが、そういう話を書こうと思っていたら喧嘩してました。いつもより鍵括弧が多めになって満足しました。