だむせる

　『星になりたい』という願いを持つ天体観測部の先輩に、僕はすこーしだけ、憧れている。 　しかしいつまでも夢ばかり見ているだなんて、僕らにはできるのだろうか。 　それは一体、いつ…

水でできた彼に、僕はある夏、かき氷を差し入れてみることにした。 イチゴ、メロン、ザクロ……様々な味のシロップを添えて。

雨の日にだけ現れる「雨兄さん」。名前も正体も何も知らないけれど、僕にとって何より大切な存在。 そんな雨兄さんと過ごした過去の思い出を、高校生の僕はなぜだか最近、よく夢に見る。

　かつて世界を真っ二つにした魔女様の最期の願いは、彼女の魔法の書を完成させること。 　彼女に作られた魔法人形のアレアは、最後の三ページを埋めるために、魔女様に尽力する。 　完成し…