• SF
  • 現代ファンタジー

何か載せた方がいいかなって

 これこれというのものを始めたけれど、遅筆ゆえに全然更新が出来ない。そういう話を家族にすると、ならば日記でも書けばいいだろうと言われました。いや、流石にどこぞの誰とも知らない人間の日記なんて何が面白いのか、とその時は笑っていたものの、その後、少しでも書き進めようとワークスペースを開いて近況ノートの存在に気付きました。それからしばらく、書こうか書くまいか悩みながらキーボードをぱちぱちしていたのですが、やっぱり書かんでいいだろ、と結局そのまま放っておいたのが昨晩のことです。
 ですが、今日少し考えてみると、どうも今の書く速さだと今月中に出せるかどうかさえ怪しいのです。これから他にやるべきことがさらに増えて、とても書く時間が十分に取れそうにない。なのに今書いているのは、まだ半ばに差し掛かったかも怪しいところ。となると、拙作を面白いと言ってくれたとある友人に少し申し訳ない気がしてきます。それに、私自身、あまりに何も動きがないものどうかと思いますし。ということで、取り敢えずここに何か書いて、多少は進んでいる、まあこれから進まなくなるのですが、そういうことを示すことにしました。これくらいなら、移動時間に気軽に書けますから。
 さて、ここまで書いて読み返してみると、どこか言い訳臭くていけないですね。なので、実は日記に書くほどの出来事もないことだし、私がさっきぼんやりと思っていたことを適当に書いて、柔らかあい感じにしておきましょう。
 私は夏が好きです。暑いのはきついですが、私は生き物が好きなので、草木が深い青に覆われ、その影を虫や鳥が行きかっているのを見つけて喜んでいます。また、散歩も好きです。適当に歩いて、適当な場所で休む、そうしていると見慣れた町も不思議とよそよそしく見えてきて、まるで一人旅をするような面白さです。
 となると当然、夏の散歩は特別好きなものになります。特に、正午ごろの散歩が素敵。夏の昼のいいところは、静かなことです。あまりの暑さにセミも黙って、人も家にこもって涼んでいる頃、町は驚くほどにしんとしています。そのなかをきょろきょろしながら歩くのです。
 炎天下の道を、垂れる汗を拭いながら歩いていく。打ち水の後の残る道中に、ゴーヤーの葉についたオンブバッタや、バケツの水に漂うボウフラを見つけて少し嬉しくなる。ふと前を見上げると、強い日差しをはじいていっそ眩しいアスファルトの道の遠くに、逃げ水が見えて揺れている、その上には陽炎。左右に続く家は濃くて短い影を作り、日の当たる道路の白さを際立たせている。そして、道路が突き当りの家で遮られているそのさらに向こうに見えるのは、鮮やかな水色にはっきりと浮かぶ高く伸びた入道雲。遠くで車の走る音がして、それからまた静寂。夏の日。つい足を止めて、そんな光景にしばらく立ちつくし、それからまた歩き出すのです。
 行きたくなってきました、散歩。しかし私はこれから暇が少なくなります。でも来月になれば……今月、頑張りましょう。では、今回はこんなところで終わっておきます(今回“は”って、続けるかどうかも分からないんですけどね)。初回から長すぎたかもしれませんね。みんなはどれくらい書いているのか、次回までに見ておくことにしましょう。

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する