• 現代ファンタジー
  • 異世界ファンタジー

生存報告と『麒麟館グラフィティー』

こんばんは読者諸君!!
涼しいというか寒いですね、もはや。
しかし猛暑に比べれば天国のようです。

『なりスイ2』はついに10万字の大台に乗りました。
(下図参照)
じゅ…15万字におさまってくれ!!

転職先もいい感じだし、面白い漫画も見つけたしで
ご機嫌に生きております。
ところでその面白い漫画の話なんですけどねぇ!!
タイトルは
『麒麟館グラフィティー』(吉村明美)です!!

1986年から1992年まで、足掛け6年に渡って連載された
少女漫画なんですが……シーモアの『5巻まで無料!』に
まんまとハメられまして、6~13巻まで買ってしまいましたよ。
くやしい…!!でもありがとうコミックシーモア!!

あらすじとしては、モラハラ旦那から家出した若き主婦・菊子が
祖母から相続した下宿屋(これが麒麟館)を営む女性・妙(たえ)と
出会い、数々の修羅場を乗り越えて、それぞれの幸せを掴むまでの
友情物語なんですが…
なんですが!!
この物語の真の主役は菊子でも妙でもなく
モラハラ夫・宇佐美秀次という最低男なのです。

秀次はもうね…清々しいまでのクズです。畜生です。
嫁をいびりたおしただけならまだしも、仕事でも他人の手柄を
横取りしたり、姑息な妨害したりと公私わけへだてなくゴミなのです。
しかしそこは少女漫画のお約束、美形で外面は超いいんですね。
おかげで学生時代の妙は秀次に片思いしており、
その醜い正体を知った後でも惹かれてしまう…
やがて秀次も妙に興味を持ち、菊子に執着するかたわら
妙にもちょっかいを出し始めて…?
しかも麒麟館に身を寄せる菊子に
純朴な大学生・火野が片思いしてしまってもう大変。

うわ~…あらすじ書くだけで腹が立って来た。
そう、この漫画の凄いところは
『ムカつく話なのに先が気になってしまう』という
強烈な引力にあるのです!

キャラクター達の感情の動きがドラマを生み、
事故や災害などが否応なくキャラクター達を突き動かす。
内外の情緒の揺さぶり方が尋常ではありません。

しかしこんなドロドロした話が支持され、
6年も続いたあげくに大団円を迎えたあたり、
昭和後期から平成にかけての出版業界の豊かさって
半端じゃなかったんですね。

というわけで、読者諸君も
秋の夜長にいかがでしょうか?
『麒麟館グラフィティー』。


ネタバレしちゃうとハッピーエンドです。

えっ!今から入れる保険あるんですか?!という展開が
何度も襲うくせにハッピーエンドなんです!!
だから安心して読んでください。
オチを知ってるくらいじゃ麒グラの面白さは
ビクともしないんで。

ちなみに作者の吉村明美先生は、数年前に
漫画家を引退されています。
麒グラ連載終了記念おまけ漫画にて

『読者さんから(キャラ名)から(キャラ名)への
プロポーズや幸せな新婚生活のシーンを
読みたいというリクエストは多々ありましたが、
どうしても描きたくなかったので
描きませんでした』

と語っておられましたが、
分かるっスよ…分ってあげられるっスよ…
その気持ち…(草村しげみ)


さて…次は『薔薇のために』だ…。

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する