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「取材商法」(詐欺)を知っていますか

私はとある女性向けの仕事をしています。

今まで数回「おまえの店を雑誌に載せてやるから広告料払え」というカツアゲメールがきたことがあります。

これは「取材商法」と名前がついてます。
「ご費用の負担を伴います広告企画」ってやつです。

その広告料とやらが、とんでもハップンなんです。
某女性雑誌のケースを引用。

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発行部数:40,000部

掲載費用
★ 1/4ページ枠 38.5万円(税込42.35万円)
(シンプルで分かりやすい商品紹介が可能。web上での有名誌の掲載実績紹介にオススメです)

★ 1/2ページ枠  65万円(税込71.5万円)
(ポイントを深掘りして詳しく紹介したい場合にオススメです)

★ 1ページ枠 110万円(税込121万円)
(インパクトがあり、文字や写真点数も多く入るので大きくサービス紹介が可能です)

★ 2ページ枠   200万円(税込220万円)
(種類の多いサービス内容でも、自由なレイアウトでしっかりとご紹介ができます)

===

私が駆け出しの頃からこういうメールがきてたので、何のリサーチもせずに、手当たり次第に送ってるんだと思います。

それにしても、4万部でこの値段ですか……。
自分でリスティング広告打ったほうが100倍マシでしょう。
自費出版業界よりひどいですね。

広告担当者には、人情ものやくざ映画みたいに「おめえも、そろそろまともな仕事に就くんだな」って言いたくなりますよ。

2件のコメント

  • 「とんでもハップン」って何? と思って調べてみたら、なんと、昭和二十五年ぐらいのギャグなんだそうですね。最近復活したのか……。こちらの記事を読んでいると、本当に語彙が広がります 笑。

    ところでその広告は、先方がこちらのリクエストに合わせて記事を作ってくれるタイプのものでしょうか? であれば、製作費をトータルで見ると、ぼったくりなのかリーズナブル寄りなのか何とも言えんところです。二ページこちらで作ってPDFで送り付けてもその値段だったら、さすがに堅気じゃないなあとは思いますけれども。

    私も昔自営業やってた時に、広告を巡ってはヘンな話がいっぱいありましたが、あれも結局広告媒体というプラットフォームを押さえている専門業者がどこまでもいい目を見るという世界ですからね。客商売をする以上は宣伝を打たないわけにはいかないし、でもちょっと本気でチラシとか作ったらン十万ン百万飛んでいくし……資本主義経済のゆがみの一つでしょうねえ。
  • >ところでその広告は、先方がこちらのリクエストに合わせて記事を作ってくれるタイプのものでしょうか?

    そうですね。
    サクラのライターさんを雇って、こちらの店をベタ褒めしてくれるらしいです。
    写真は自前で用意。
    プロカメラマンを雇いたいなら、別途費用がかかります。

    ◎ プロカメラマンによるスタジオ撮影 55,000円(税込)(1.5~2時間を想定)も可能

    「某有名女性誌に載った」という肩書きだけに数十万~!?
    それでもリーズナブル寄りなんでしょうか。
    よくわからない世界ですね……。
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