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最近の飯田、ミステリー弛んでね?

こんばんは。久しぶりにファミチキを食べました飯田です。美味かったけど、何となく高校受験の頃を思い出しますね。塾の帰りに食べていたのですが、家でご飯を食べられない寂寞を感じながら食べていたものです。

掲題、プチスランプに入ったり、カクコン用の新作はミステリーから少し離れたいお気持ちもあったりと若干アイデンティティを失いつつあるのですが、やっぱり僕のミステリー読みたいでしょお? でしょでしょお? 

どのくらいの規模感になるか、正直全く分かりませんが来週か再来週くらいから一個連載してみようかなと思います。書き溜めなしなので不定期連載で。そんじゃタイトルとあらすじ行ってみよう。



タイトル:『静謐の悪夢』
あらすじ:
 今でこそ小説家として一人で活動できている僕、飯田太朗はかつて、コンビでの活動をしていた。トリックを考える相棒、阪村《さかむら》将也《まさなり》と作文の僕、といった具合である。
 別れは突然と言えば、突然だった。作品の方向性が合わず衝突。阪村が遠方に住んでいたこともあり、そのまま連絡は絶えていた。その後、僕は自分の方向性に合わせた作品でデビューを果たした。
 だが僕は、そんな阪村の現在を思わぬ形で知ることになる。
 衆議院議員選挙の、東京1区の候補者に阪村の名があったのだ。
 僕が住んでいるのは神奈川県と東京都の境。何とはなしに選挙の行方を見守っていたが、阪村はあえなく落選、議員の夢は絶たれた。
 しかし僕は気になることが一つ、あった。
 それは阪村の所属する政党だった。
「静謐の教団」。五年ほど前に立ち上がったらしい新興宗教団体だ。この数年でみるみる大きくなり、政党を設立するまでになった。そんな教団の運営する静謐党といえば、「日本を、静かな国に」というスローガンを掲げて活動する、いわゆるイロモノ系というか、何をやってるのかよく分からない政党だった。
 あの阪村が静謐の教団に。理知的な彼が宗教にハマる姿はあまり想像できなかった。
 調べてみると、静謐の教団は神奈川県秦野《はだの》市に総本山を持つらしい。昨今力をつけ始めていることもあり、秦野市が宗教都市になるのではないかという不安の声もあるようだ。実際秦野市の八沢《はっさわ》の辺りは静謐の教団関係者が人口の八割を占めているらしい。
 ――神奈川に帰ってるなら連絡くらいしろよな。
 喧嘩したことはさておきそんなことを思う僕。
 しかしその身勝手な感想は思わぬ形で実現される。
 阪村の元恋人、榊山《さかきやま》が僕の元を訪れたのだ。
「大したことじゃないんだけど」
 そう前置きした彼女が見せてきたものはしかし、禍々しいものだった。
 ――犬や猫を生きたまま下茹でし、食料にする。
 ――地位の低い男性には過酷な肉体労働を強制する。
 ――身寄りのない女性ばかりを集めた人間出産工場。
 およそ人道的とは思えぬ行為の数々が、SNSや地方誌などにすっぱ抜かれていた。
「将也が静謐の教団に入ってることは知ってる? これ、やばい気がして……」
「僕に調べろって言ってるのか?」
「だって、かつての相棒でしょ?」
 かくして僕は阪村の行方を探して秦野市、八沢へ。
 そこで悪夢のようなことが起こるとは知らず……。



はい。こんな話。
うーん、不定期連載とは言え来年の2月か3月には終えたい。いや、もっと早く終わるかもだけど。
カクコン用の『あの言葉は胸にあるか』や乱歩賞用の『だれもが愛されていた』の箸休め的に書こうと思います。でもクオリティもしっかり担保したいところ。

創作の秋ですね! 皆様におかれましても楽しく健やかに文芸を楽しまれますことを。
それでは諸君ごきげんよう。

2件のコメント

  • おおー!飯田先生シリーズの新作だ!めちゃくちゃ楽しみです!!
    カクコンや乱歩賞のも、出されたらまた覗きに参りますね(*⁰▿⁰*)
  • ひやー、すずめさん!
    頑張って面白くします! トリックも大枠しか決まってないからしっかり固めないとな。
    三作全部面白くしちゃうぜー!
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