今回北海道を襲った胆振東部地震で自分が住む地域も停電に見舞われました。
9月6日の3時8分。
大きな揺れと緊急地震速報の音で飛び起きました。
幸い寝室に倒れてくるようなものは無かったのでそのまま揺れが収まるのを待つこと数秒......なのか数分なのかはわかりませんが、薄暗い部屋の中でパートナーとふたり息を潜めるように地震の終わりを待ちました。
揺れが収まってからは部屋の被害がないかを見て回り、スマホで情報収集。この時点では電気も水道も普通に使えました。
再び揺れがあるかもしれない不安から、再度寝る事は出来ずにそのまま日の出を迎えました。
ただし明るくなる頃には停電が我が家にも及び、そして気付いた時には水道も止まっていました。
電気はまだしも水道もない状態ではとてもじゃないけど生活が成り立ちません。
単純にのどを潤すこと以外にも、食材や食器を洗うことも、汗を流すことも出来ません。何よりトイレが使えないのが辛い。
いつでも水が手に入る有り難さを再認識すると共に、
文明が川沿いに栄えたという歴史に妙な納得感を覚えるという場違いなことを考えたりもしました。
そして停電から半日後には携帯基地局の電源も落ちてネットも不通に。
その後自宅のライフラインは1日半ほどで復旧。
インフラを支えている人たちには本当に頭が下がります。
この電気も水も情報も失った真っ暗な夜を過ごした経験は、いつか何かを作るときに吐き出すことが出来たらなと思っています。
大停電の夜に考えた生活のこと、家族のこと、文明のこと、日常と非日常などなど......考える時間だけはたくさんある夜でしたから。