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おっ。

こんばんは。
ひさびさに他所様に伺ったら待望の新作を投下されていました。

紅鷹の伝記
二条千河
https://kakuyomu.jp/works/1177354054885306817

プロフィール通り、史実をどう料理するかというあたりを楽しむタイプなんですが、こちらは異世界ファンタジーです。

が。
史実派の方もためしに序から読んでみて下さい。たぶん違和感なく物語に馴染んでしまうと思いますよ。私がそうですし。
昔語りの作法を咀嚼し、文章に織り込まれているように思います。

端的に言うと、言葉の扱いが巧い。
たとえばですが、1-1から引用しますね。無断引用ですみません。

丘の中腹にそびえ立った山毛欅の大枝を前に、鳥は十分な間合いをとって速度を落とす。鉤爪の指が開かれ、常盤木の無骨にくねった枝を確かにとらえた。翼はさらに二、三度大きく空を叩いてから、悠然と折り畳まれていく。

もうね、これだけで大木に止まる猛禽の動きが浮かぶわけですよ。脱毛。筆力が違う。。。

あと、ナイショですが、登場人物の氏はカタカナですが、だいたいが漢字に置き換えられます。二条さんの居住地と合わせて考えると、分かりやすいですよ。

そんな遊びも潜んでおり、これから楽しませて頂く所存であります。はい。

2件のコメント

  • レビューのお礼に来たら、近況ノートでもご紹介いただいていたとは!
    博識な方のコメントはもう、嬉しいやら怖いやら、戦々恐々光栄至極です。

    現在、公開している分で全体の1割程度。まだまだ先が長いなーと思っていたのですが、河東さんの偉業に比べたら足元にも及びませんね。。。

    プレッシャーをバネに(笑)鋭意、更新を頑張ります。
    新規登場人物の名前も、どうぞお楽しみに。
  • 二条千河さま

    こんにちは。ご無沙汰しております。
    新作、楽しませて頂いておりますよー。

    何というか、二条さんの御作の世界観には硬質な手触りを感じます。広く隅々まで作り込んでおきながら、ストーリーに必要な部分しか見せないような。

    そんな二条さんの架空歴史モノ、さらに大河小説とタグ付けされていたので、否応なく楽しみにせざるを得ないわけでして。

    冒頭からの表現に不穏さを感じる語を織り交ぜられておりましたね。ああいう文章によるイメージ操作は不得手なので、スゴイなあ、と感心しきりです。

    とりあえず、レビューを上げてみた次第ですが、アヤシイ外野の推測は無視して思う様に展開して頂けると、読む側としてもお楽しみが増えそうです。

    しかし、カタカナにされると気づかないものですよね。。。ムカワ・フモンとテシカガ・シロウでようやく気づきましたよ。

    ハッサムとか出すと、アラビア系かと勘違いしますよね(笑

    引き続き、よろしくお願いいたします。
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