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工具書。

こんばんは。

そういえば、工具書って中国史やった人間は調べ物の際には当たり前に使うけど、そのあたりを踏んでない人はどうなのかしら、と思いました。なかなか便利ですけど買うのはアレなんで、文学部がある大学の図書館で閲覧するのがいいですね。

年号
藤島達朗・野上俊静『東方年表』(平樂寺書店)
度量衡
呉洛『中国度量衡史』(台湾商務印書館)
官職
潘英『中国歴代職官辞典』(明文書局)
黄本驥『歴代職官表』(上海古籍出版社)

薛仲三・欧陽頤『両千年中西暦対照表』(学海出版社)
董作賓『中国年暦簡譜』(芸文印書館)

こんなんを参照しながらヒーヒー言っているわけですね。今回、暦はほとんど使ってません。
地理は『中国歴史地図集』が基本、そこから先は無限地獄なので省略、省別の地形図なんかあるとイメージしやすいです。
辞書はねえ。。。実は一般的な漢和辞典があればだいたい事足ります。古代の詔勅とか詩になると『諸橋大漢和』、近世以降なら『漢語大辞典』が欲しくなりますが、最近はネットで大概調べがつくんじゃないですかね。
本を読むために本を買うって何か変な気がしますけど、現実はそんなものです。。。



全然関係ないけど、書店に行ったら森薫『乙嫁語り』(エンターブレイン)10巻と林愼之助『顔氏家訓』(講談社学術文庫)が出てました。前者は遊牧民好き必読、後者は南北朝好き必携です。

8件のコメント

  • おおっ。これはすごい。そろそろ中国語のこういう書籍も欲しくなるところですね。大学はそういうところは出ていないのですよ。

    三国志後伝は知恵袋でこういう記事を見つけましたので紹介します。
    一番上のはどこか不明だったので、いれていませんが、後はwikipediaで早速リンクですね。
    https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14146141154?__ysp=57aa5LiJ5Zu95b%2BX5ryU576p

    後、twitterの関連サイトtogetterではこういうそういったサイトを集めたリンク集のような記事がありますね。
    https://togetter.com/li/1106148

    こちらも参考になれば幸いです。

    実は、私は部屋の空間がなくなるのがいやで、『諸橋大漢和』も『漢語大辞典』も持っていないのですが
    ( ̄∇ ̄)
    ネットのアプリではない項目もあるそうです。漢文の会の方がお話されていました。
  • こんばんは。
    工具書はいいですね。なんというか、自己犠牲の精神を感じます。便利にしてやる!みたいな。
    他にも色々ありますが、『通鑑』と正史を楽しく読むにはこれくらいで足りるかと思います。あんまりたくさんあるのも困りますし。


    〉大学はそういうところは出ていないのですよ。

    学卒後にそれだけの知識を蓄える方がスゴイです。まー、もっと勉強しときゃよかったなーは誰もが思うことでありますが。


    〉三国志後伝

    国会図書館とかいくつかの図書館で調べて写真を公開しているなー、とは思っていましたが、校正はやらないので、まあいっか、と。やはり国会図書館のはキレイですね。


    〉そういったサイトを集めたリンク集のような記事

    今や論文検索も出来ますからねえ。
    しかし、膨大だなあ。。。狙いを絞らないと時間を盗まれそう。専門家にはいい時代ですね。

    そういえば、早稲田大学は水経注図の画像も公開してます。楽しい。
    http://www.wul.waseda.ac.jp/kotenseki/html/ru05/ru05_03617/index.html


    〉『諸橋大漢和』

    台湾では二万円しないくらいで縮刷版を売ってましたね。十年以上前ですけど。小さくて便利。ただまあ、ジャマにはなりますよね。横幅。
    『漢語大辞典』。。。現代中国語の勉強をサボったから、引くのに中日辞典が必要で死にたくなります。マトリョシカみたい。

  • お一人からは外部リンクのご了解いただきましたので、一番上のツイートに固定していれておきました。思ったように、ここが大きな扱いになっていますな。

    リンクからいらっしゃった方には、第一弾が分かりづらいと思うので、作品紹介のところに『續三國志演義』の作品名とリンクもお願いします。

    wikpediaの記事は、中国関係の出版情報は上海古典出版社の分も含めて、まだ、ないですが、誰かそういった情報一切のリストをくれればと思って、あえていれていません。

    >『諸橋大漢和』
    縮尺版は手にいれるのはいいですね。調べてみます。

    実は、私は簡体字は三国志後伝の維基のページと上海古典出版社の分を見比べることで勉強しました。これが一番、効率良かったですね。でも、三国志演義でやった方が効率良かったかな。
  • こんばんは。

    〉一番上のツイートに固定していれておきました。

    あらら。ありがとうございます。
    Twitterは自制心が弱い人間がやってはイカン!という結論となり、やってないんですよね。社会的に抹殺されちゃいそうで。自制心が強い人が羨ましい。


    〉第一弾が分かりづらいと思うので、作品紹介のところに『續三國志演義』の作品名とリンクもお願いします。

    すなわち、『通俗續後三國志』にいきなり来た方に向けて、『通俗續三國志』へのリンクを『通俗續後三國志』の作品紹介に置け、という理解でよいですか?
    そういえば、『通俗續後三國志』だけをフォローされている方がいて少し心配、十五章からなんで、分かるはず、と信じておりますが。。。


    〉wikpediaの記事は、中国関係の出版情報は上海古典出版社の分も含めて、まだ、ないです

    調べた限りでは、上海古籍より他の版本はなかったようでした。しかし、同テーマの他作はあるかも知れませんね。


    〉簡体字は三国志後伝の維基のページと上海古典出版社の分を見比べることで勉強しました。

    なるほど、趣味と実益ですね。しかし、常用漢字→繁体字=楽しいと感じるのに、常用漢字→簡体字=無味乾燥なのは何でしょうね。不思議。現代中国への関心が薄いからか。。。
  • >Twitterは自制心が弱い人間がやってはイカン!という結論となり、
    >やってないんですよね。社会的に抹殺されちゃいそうで。

    Twitterは別に何も強い発言をしなければ、さほどのリスクはないと思いますが、おっしゃることは分かりますので、無理はいいません。

    >すなわち、『通俗續後三國志』にいきなり来た方に向けて、
    >『通俗續三國志』へのリンクを『通俗續後三國志』
    >の作品紹介に置け、という理解でよいですか?

    置いてください、であること以外はそれで問題ありません(笑)。ただ確かに、紹介が分かりづらくなるので、紹介→リンクの方がいいかもですね。

    >上海古籍より他の版本はなかったようでした。
    中国で『続三国演義』のタイトルの出版はあるようでしたね。詳細が不明なので保留にしていますが。
    https://baike.baidu.com/pic/%E7%BB%AD%E4%B8%89%E5%9B%BD%E6%BC%94%E4%B9%89/2489241/0/d833c895d143ad4b2318899682025aafa40f06b6?fr=lemma&ct=single#aid=0&pic=d833c895d143ad4b2318899682025aafa40f06b6

    後、論文関係ですが、こちらの記事のコメントで2つご紹介いただきました。確認したら、お知らせしようと思います。
    http://d.hatena.ne.jp/AkaNisin/20120316/1331872375
  • こんにちは。
    ご教示ありがとうございます。


    〉紹介→リンクの方がいいかもですね。

    IIを後に読んで頂きたい希望もあり、あんな感じになりました。かなり創作入ってますから、第一章からのが分かりやすいです。史実を知る方には、なぞ展開に次ぐなぞ展開になっちゃいますし。


    〉『続三国演義』

    『繡像三國演義續編』とかそのあたりに連なるヤツなんでしょうか。そういえば、神保町の東方書店で似たようなヤツを見た記憶が。。。一回行って聞いてみますかね。


    〉確認したら、お知らせしようと思います。

    あっ、三国与太話だ。翻訳前に「誰かもう終わらせてないかなー(現代語訳あったらそっち読も)」と巡回した際に拝見しました。

    よろしくお願いしますm(_ _)m

    尾田玄古さんの中の人は馬場信武さんと仰るそうで、占い方面では著名な方のようですね。正徳五年に亡くなったらしいので、『續後三國志』はその三年前の序、晩年に近いですね。竹田昂然さんも含めて、時間があれば掘り下げてみたいと考えています。調べ物は面白いですからね。

    うーむ、よくよく考えてみれば、お世話になっているWikipediaに自分の名前が出る日が来るとは思いませんでした。何が起こるか分かりませんね。。。

  • >『繡像三國演義續編』とかそのあたりに連なるヤツなんでしょうか。

    百度百科もそうなっていますし、他の中国サイトの記事を見ると、おそらくそのタイトルで酉陽野史の三国志後伝が出版社から発行されているものがあるのではないでしょうか。『続三国演義』という名前に『 中國哲學書電子化計劃』ではなっていますしね。ですが、現物を調査していただけるなら、確かに助かります。ご報告をお待ちしております。

    >三国与太話だ。
    >翻訳前に「誰かもう終わらせてないかなー
    >(現代語訳あったらそっち読も)」と巡回した際に拝見しました。
    他にも情報募集中ですので、外部リンクの記事に追加あったらお願いします。依頼中の雲子春秋も含めて、全てtwitterにサイト主のアカウントがあるので、どちらからもお願いできましたね。

    >時間があれば掘り下げてみたいと考えています。
    是非ともお願いします。『序』から年数が割り出せることを忘れていました(^_^;

    お約束まではできませんが、もっと翻訳が進めば、togetterにおける三国志後伝の特集記事もいいかなと思っています

    三国志関係のたくさんあるソーシャルゲームのキャラカードに反映される可能性と、三国志創作作品の家族構成の特定に寄与すること(完全オリジナルだと共有できませんが、根拠があれば氏名が共有され、共通認識となります)を考えると、三国志後伝が次第に浸透する潜在能力はあると考えます。
  • こんばんは。

    >『続三国演義』という名前に『 中國哲學書電子化計劃』ではなっていますしね。

    なるほど、タイトル違いの内容同じはあるかもですね。現物の在庫があるといいんですけどね。繁体字なら買ってもいいですけど。


    > 外部リンクの記事に追加あったらお願いします。

    今のところ思いつかないです。少なくとも2015年春には全然なかったですね。


    > 是非ともお願いします。

    江戸時代の書店の目録とかはなかなか面白いんですよね。日本史の方でもけっこう研究されていますし。尾田玄古さんが京都の人なので、両方とも京都か大阪の書肆が開版したんじゃないかと推測します。まあ、ゆるゆるとしたペースになると思いますが、試してみます。
    ただ、作品ごとに筆名を変える人も稀ではなかったようですので、見つかるかは分かりませんね。


    > togetterにおける三国志後伝の特集記事もいいかなと思っています

    Wikipediaだけでも十分だと思いますけど。。。個人的には、読みたい人が読めるようになればそれでOK、と思っています。時間があって気が向いたら程度でお考え下さい。
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