……まぁ、読者の方には早い段階から、それこそ名前が明らかになった時からバレていたと思っていたのですが。
空(クゥ)が空(ソラ)に改名して大団円となりました。
意外と皆さん気が付いてなかったようで、今、とてもにんまりしています。えへへ、やったぜ!
そうですね、「ソラ」すわなち「曾良」は『おくのほそ道』でも芭蕉のお供をした優秀なお弟子さんです。
松尾芭蕉を主人公に据えた時、やはりこの人が近くにいないのはおかしいでしょう。
とは言え、そのまま曾良という名前で登場させても面白くありません。
そこでちょっと頭を捻って同じ読みをする「空」という少女を登場させることにしました。
ただ、これもやはり「ソラ」と読ませるのは捻りがないので「クゥ」という名前に。毎話、空の最初の登場シーンにいちいち「クゥ」とルビを振ったのは、その名前をしっかり読者の皆様に浸透させるのが目的でした。
ちなみに義忠を曾良という名前で登場させることも考えました。
が、曾良は芭蕉の弟子です。義忠はそんな感じではなく、対等な仲間という認識が強いので曾良という名前は却下。代わりに芭蕉の推しキャラである木曽義仲、そのお墓のある義仲寺(ぎちゅうじ)の読みから命名しました。
なので逆に空は仲間ではあるものの、どこか芭蕉を慕う弟子のような印象を持たせようと考え、祖父の仇である天災を倒すのに芭蕉へ教えを乞うような姿勢を取りました。
上手くいっていれば幸いです。
なお、物語はこれにて完結でございますが、また日を改めましてそのうち番外編をいくつか用意するつもりでいます。
少なくとも『これが本当の第四試練です!』はやらないとね。
そちらも引き続き楽しんでいただけたら嬉しいです。
さてこのコラムはどうしようか。
とりあえずは考え中ということで。それではまた。