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めちゃめちゃ長文の近況ノートを書いてみた。

いつも拙作をお読み下さっている皆様、そして初めましての皆様もこんばんは。

え~、今日は毎日更新中の拙作

【僕は最強者である事に無自覚のまま、異世界をうろうろする】

を御紹介。
とは言え、どんな話かはあらすじを読んで頂き、興味が湧いたら本文をお読み下さるようお願いするとして。


実はこの小説、私が生まれて初めて書いた長編ファンタジー小説を大幅に手直しして投稿している作品で御座います。

最初、『小説家になろう』に投稿した時、この物語のタイトルは

【彼等は長き旅路の末に......】

で御座いました。
一回約3,000文字。
毎日投稿、40万文字以上書いて、ブクマは37。
底辺作家の面目躍如♪で御座いました。

その後タイトルを

【僕は最強者である事に無自覚のまま、異世界をうろうろする】

に変更して、あらすじをちょっといじったところ、いきなりブクマは2倍以上の89まで跳ね上がりました。
......
いや、元が低すぎるから、倍ゆうても大した事あらへんやんってツッコミは、その辺に置いとくとしまして。

とまあ、そんな感じの小説なのですが、それを今更改稿している理由は唯一つ。

この小説、私の個人的嗜好のど真ん中なんですね~
なので主に自分で読み返してニマニマするという、大変、気持ちの悪い動機で書いていたりします。
PVやらフォローして下さる方々の数字は全く見ていない(スミマセン、チョットダケウソツキマシタ)ので、作者のエネルギーが尽きるまで、このまま全速力で更新していく予定で御座います。

あ、そこ!
引かないで下さい。

ゴホン。


ま、まあ、そんな感じの小説なのですが、今日は大分先のお話を少しだけご紹介。
まだ書きかけなので、実際に投稿する際には大幅変更されている......かもしれません。







巨大なムカデのようなモンスターが、一人の少女を木の根元に追い込んでいるのが“視えた”。
少女の外見は、僕の知るエルフそのものであった。
造り物のように綺麗な顔。
長くすっと伸びた耳。
腰まで届く緩やかなウェーブのかかった浅緑色の髪。
白く不可思議な輝きを放つ衣装を身に纏っている。
彼女は右腕を失い、酷く傷ついていた。
彼女の背後では、幼い獣人と思われる兄弟が震えていた。
巨大ムカデがその巨大な顎で少女達を噛み砕こうとした瞬間、僕は転移していた。

―――バシィィィィン

僕が展開した不可視の盾に弾かれた巨大ムカデの身体が大きく仰け反った。
霊力を展開したまま、僕は背後の少女に声を掛けた。

「大丈夫?」

少女は僕を見て、一瞬驚いたような顔をした。
しかしすぐにその表情は消え、抑揚の無い声で問いかけてきた。

「私を殺しに来たの?」
「えっ? 君は何を言って......」
「殺されるのなら仕方ない。だけどこの子達は見逃してあげて」

―――シャアアアアアア!

態勢を立て直した巨大ムカデが咆哮をあげ、口から強力な魔力を放ってきた。
しかしそれは、僕が展開していた霊力の盾に阻まれ四散した。

少女の言動は不可解ではあったけれど、とにかく今はこのモンスターを倒すのが最優先。

僕は光球を顕現した。
それを不可思議な紫のオーラを纏う剣に変えた時、巨大ムカデの上半身が吹き飛んだ。

「カケル!」

上空から声がかかった。
『彼女』は殲滅の力を纏った剣を手にしていた。
どうやら追いかけてきた『彼女』が、殲滅の力で巨大ムカデの上半身を吹き飛ばしたらしい。

僕の背後にいる少女が、絶望したように呟いた。

「そんな......二人もいるなんて......」


巨大ムカデは上半身を吹き飛ばされたにも関わらず、いまだ蠢いていた。
そして次の瞬間、傷口から上半身が完全に再生した。

―――シャアアアアアア!

再生した頭が咆哮を上げる。

「なっ!?」

僕は大きく目を見開いた。
もしかして、不死身!?

「カケル、お前の力で消滅させられないか?」

上空の『彼女』の言葉を受け、僕は霊力を極限まで高め、殲滅の力を纏わせた剣を振りぬいた。
力の直撃を受けた巨大ムカデは、今度は塵も残さず消滅した。
地上に降りてきた『彼女』が、僕に笑顔を向けてきた。

「再生能力の高そうなモンスターであったが、さすがに消滅させられては復活できぬと見える」

僕は『彼女』に笑顔を返した後、改めて後ろを振り返った。
エルフと思われるあの少女は右腕を失ってはいるものの、幼い獣人の兄弟ともども無事のようであった。
僕が改めて彼等に声を掛けようとした時、少女が先に口を開いた。

「なぜアレを殺したの? 制御不能にでもなったの?」
「なぜって、君達が襲われてるように見えたからだけど......制御不能って?」
「元々私を殺すつもりで、アレを送り込んできたのでしょ? 制御不能になったから処分したのかと思ったのだけど」

この少女の物言いは、何かおかしい。
最初から僕達が、少女を殺す事前提で話してる?

「僕達は君を殺さないよ。なんで殺されると思ったの?」
「霊力を操る守護者達がここにいる。私を殺すためでないなら、なぜ?」

僕は助け舟を求めるつもりで、『彼女』に視線を向けた。
しかし『彼女』は、険しい表情で少女を睨んでいる。

「どうしたの?」

『彼女』は僕のの言葉が耳に入らなかったのか、少女を睨んだまま口を開いた。

「お前の顔には見覚えがある。あの時の暗殺者だな?」




とまあ、こんな感じの小説で御座います。
少しでも気になった方は、是非是非ご覧になって頂けますと、作者望外の喜びで御座います。

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