• 現代ドラマ
  • 詩・童話・その他

北の森の住民6

https://kakuyomu.jp/works/16817330656927273343/episodes/16818093086068062362


「分かった。俺がこの身を神に捧げよう」



「おぉ、ホゥセ、自ら神の元へ許しを請いに行くか……Anpilquentzitzi, amojuanti catli anmonechcahuíaj ​​iixpa ihueyitilis huan ihueyitilis Toteco. Ma timotlatlajtica para nopa tlajtoli ma eli se pedazo tlen oro. Toteko. Xitechmaca paquilistli, estli, nacatl huan atl」





 後に調べたところ、この言葉はハルマが独自に使用していた呪文のような言語であり、次のように訳される。

 “矮小なる者よ、神の偉大と威光に臨む者よ。その言葉が黄金の一片とならん事を祈ろう。神よ。どうぞ、我々に幸福を、血と肉と水を与えたまえ”





「さぁ、血を!」





 男に獲物が降り降ろされ、鮮血の雨が降り注いだ。




 生贄。




 神秘性を孕んだ、残酷残忍なる儀式である。

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する