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企画の結果発表です!

大変お待たせ致しました。
怖いだけじゃない怪奇エンターテイメント(ホラー短編)
入賞の発表です。

恐らく今ほどホラー作家泣かせの時代はそうそうないでしょう。なんせちょっとニュースを見れば我々が書いた内容より遥かに背筋を凍らせる現実が日々流れているのですから。正に事実は小説よりも奇なり。
そのような渦中において、日々を懸命に生き、ささくれだった皆様にお届けする小説が気の滅入るもので良いのだろうか…?

開き直って道化となるか?
それともストレス発散の受け皿として暴力的なものを?

ここに集まった作品の数々がある種の答えを示してくれるのではないかと信じています。

今回の入賞は以下の三作品とさせて頂きます。
(作品/作者名 敬称略)

ある一途な女の独白/雨月
https://kakuyomu.jp/works/1177354054893442031

スキマ/myz
https://kakuyomu.jp/works/1177354054890793967

いい匂いがする/春泥
https://kakuyomu.jp/works/16816927859225491509

今回はレベルが高く技量で言うならばこれらの作品に負けないものも数多くありました。なので、入賞に選ばれなかったといっても必ずしも作品の優劣を示しているわけではありません。私個人が心惹かれた作品です、作品と読者には相性があるのであしからず。
ただ、アイディアや工夫の面でこれらの作品は頭ひとつ抜けていたように感じました。テーマというか、読者に伝えたいことが克明で、一切不要な要素や矛盾をはらんでいませんでした。いうならばとても内容が濃かったのです。
私の信じる令和にあるべきエンターテイメントは、そういうものであって欲しい。それが作者であり読者でもある私の願いなのです。

企画に作品を提供して下さった皆様、参加作品を読んだり評価して下さった皆様には感謝の言葉もありません。
まだまだ寒い日が続きそうですが、くれぐれも体調を崩さぬようご自愛くださいませ。
年末年始と忙しい中、webコンテスト完走お疲れ様でした。(読者選考はあと一週間でしょうか? 応募締め切りが過ぎというだけで) 

ミスはなかったと思いますが、企画に関して質問があればコメント欄に宜しくお願いします。

ではでは行き当たりばったりの私ゆえに、次がいつになるかは判りませんが、次の企画があればまたそこでお会いしましょう。
本当にありがとうございました。

4件のコメント

  • うわー!
    入賞ありがとうございます!!
    (素敵なレビューもいただき、重ねてお礼申し上げます)
  • >myzさん

    途中からクトゥルフだと気付いた時は「してやられた」って感じでしたね。最初から読ませない構成はとても見事でした。
    主人公も最後の方にはクトゥルフの主人公になってるし!

    強いて言うならオチですかね。
    鏡を見るなどしてもう少しハッキリ書いてもらえたら嬉しかったです。入賞おめでとうございます!
  • クトゥルフ認定ヤッター!!
    自分でも書いてる途中で「あれ? これクトゥルフじゃね?」と思ってそこから寄せていったところはあります。

    (詳しくは当時これにかこつけて書いた下記のトンチキエッセイにまとめておりますのでよろしければご査収ください。

    『クトゥルフめいさく短編の世界』
    https://kakuyomu.jp/works/1177354054886271490/episodes/1177354054894109545

    なお文中にありますが、好きな長編は「狂気の山脈にて」、短編は「宇宙からの色」、ラヴクラ御大以外では「ティンダロスの猟犬」です)

    オチにつきましては一矢射的さんのご感想も含めまして、今現在「もっとハッキリ書いてほしかった派」と「ハッキリ書かれてないのがむしろ良かった派」が2対1の状況なので、なかなか按配が難しいもんやな……と思っています。

    改めまして、今回は素敵なご企画、ありがとうございました。
  • >myzさん

    宇宙からの色、良いですよねー。
    私はラブクラフト本人の作品ならあれが一番好きですわ。得体の知れなさが現代でも通用するレベルなのです。
    今なおホラー風味の作品には多大な影響を与えているクトゥルフ神話、最高ですわ。

    ハッキリ書くのであれば切れ味が鋭く、美しさも兼ね備えた一文でなければなりません。その一文の為に作品が存在するかのように衝撃的な結末でなければ。

    徐々に盛り上げていって、最後にドカーンと決めてくれる方が読み手としては好きなんですよね。
    でも怪物はハッキリ書いちゃダメなんですよ!と仰られる方も確かに居るようで。難しいものです。
    クトゥルフ養分を欲した時にはお邪魔するかもしれませんね、その時はまた宜しくお願い致します。
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