こんばんは。ヘロヘロヘロ~な平でございます・・・・orz
KACが無ければ今頃心が折れていたのではないかと。
それはまぁ置いといて。
昨日(3/13)投稿した【アンラッキー×7=超ラッキー!】なのですが、実は1,200字くらいのお話だったのです。777文字ピタリ賞のために(笑)色々削ったのですが、やっぱり最初のお話の方がしっくりくるなぁと思って、ここに残しておくことにしました。
(ここって、こんな使い方していいんだっけ??)
通知設定している方、無駄にうるさくしてごめんなさいm(__)m
華麗にスルーしてください!
【アンラッキー×7=超ラッキー!】(初稿)
「ツイてないなぁ」
ボクはつい、そう口にしてしまっていた。
これ、ツイて無いときは一番ダメなやつ。
ツイてる人の口癖は
「ツイてるなぁ!」
なんだってさ。
どんだけポジティブなの?
昨日の夜、トイレに行ったときにうっかりスマホの充電器のコンセントに足を引っ掛けちゃってコンセントがぬけちゃってたみたいで、目覚まし替わりのアラームが充電切れで鳴らなくて寝坊してさ。
これだけだって十分にアンラッキーなのに。
慌てて走って来たら、駅の階段でコケて、コケた時に手のひらを擦りむいて血も出ちゃってるし、こんな時に限っていつも持ち歩いているティッシュも絆創膏も忘れちゃったし。
おまけにボクは近眼且つ乱視だから、メガネがないと周りがボヤケて見えるのに、転んで慌てた拍子に、メガネを踏んづけちゃって、壊してしまったし。
周りに目が馴れるまでじっとしていようとその場に立ち止まっていたら、次の電車がきちゃって、何を慌てているのか知らないけど、走ってきたおじさんにタックルされて、その弾みでボクの手から鞄が弾き飛ばされて中身が辺りに散らばっちゃったし。
こんな状態でも
「ツイてるなぁ!」
なんて言えるほど、ボクのメンタルは強くないんだよ…
仕方なく、見えづらい目で散らばった持ち物を鞄の中に拾い集めていると。
「はい、これ。それから、これも」
聞いたことのない声が聞こえた。
「あっ、先にこれかけたほうがいいよ?」
そう言って手渡されたのは、メガネ。
そうだ!
ボク、鞄の中に予備のメガネを入れてたんだ!
急いでメガネをかけて、まずはお礼をしなくちゃと相手を確認したボクはー
メチャクチャ可愛い…
「あっ、コレもキミのだよね?ほんと、酷いよね。自分からぶつかっておいて、知らんぷりなんて。あっ!ここ、怪我してるじゃない!確か絆創膏が…あった。ウエットティッシュで拭いてから貼るね…ちょっと染沁みるかも…沁みたらごめんね」
テキパキと手を動かしつつ、口も動かしながら、彼女はボクの手の平をウエットティッシュで綺麗に拭き、仕上げに可愛いイチゴ柄の絆創膏を貼ってくれた。
「うん、コレで大丈夫だね!あっ、早く行かないと遅刻しちゃう!キミ、3組の萌人くん、でしょ?」
「えっ?そう、だけど」
「私、5組の中瀬。中瀬まな。実はずっと、キミのこと気になってたんだよね…こんな風に話せるなんて、超ラッキー!」
クシャッと笑う顔がとてもチャーミングだな、なんて思いながら、ボクは思った。
7、という数字には、不思議な力があるのかもしれない。
今日ボクは、朝から7つのアンラッキーに見舞われたけど、7つのアンラッキーに見舞われたからこそ、ボクは彼女、まなちゃんと初めてお話しすることができたんだ。
嬉しそうに話を続けるまなちゃんの笑顔を見ながら、ボクは思わず呟いていた。
「ツイてるなぁ、ボクって」
【終】