昨晩、録り溜めていたビデオを観ました。
ＨＢＣ製作、倉本聰×是枝裕和 特別対談
「”あのとき”から～北の大地とドラマと･･･」
とても面白かったです。
倉本聰作品をこよなく愛する私としては、たまらない番組でした。
是枝監督が、倉本作品をいかに熱心に観ていたか、また脚本を読み尽くしていたかが分かる内容で、あの気難しそうな倉本先生が、思わずニヤリとしてしまうシーンが多々あり、何度も言いますが、たまらない番組でした。
きっと、是枝作品には、倉本イズムが沁みこんでいるのでしょうね・・・
私は、倉本聰さんの舞台や、トークショーには何度も足を運んでおります。お気に入りは毎月富良野で開催されている「富良野やすらぎの刻 倉本聰プライベートライブラリー」です。
毎月異なる倉本作品（映画・ドラマ）を観賞して、その後トークショーでご本人の口から裏話や創作秘話が聞けるというファンにとっては垂涎もののプログラム、それでいて参加費は無料。
ちなみに私は観賞したのは「風のガーデン」と「星のフラメンコ」でした。
制作秘話には、なるほどと頷く事や驚かされること、笑わされる事など様々ですが、その度に聞かされる、お小言や、戒めの厳しいお言葉は、私の人生の道筋にもなっております。
思い起こせば、私が小説を書くようになったのは、倉本聰さんが設立した富良野塾の起草文にある「批評と創造はどっちが大事ですか」と言う一文がずっと心に引っ掛かっていたからです。
身体を動かす事はしてきたけれど、創造？創作？って……
何が出来るのだろうと思って、文章を書き始めたのが切っ掛けでした。
そんな初心を思い出させてくれた番組……
とても良かったです。
最後に、私の心の拠り所、富良野塾起草文より
あの日の自分に向けて……
あなたは文明に麻痺していませんか
石油と水はどちらが大事ですか
車と足はどっちが大事ですか
知識と知恵はどっちが大事ですか
批評と創造はどっちが大事ですか
理屈と行動はどっちが大事ですか
あなたは感動を忘れていませんか
あなたは結局何のかのと云いながら
我が世の春を謳歌していませんか
倉本聰×是枝裕和 特別対談
「”あのとき”から～北の大地とドラマと･･･」
https://www.hbc.co.jp/tv/dialogue_sp/dialogue_report/index.html