とくに真面目な人間にとって、
「限界まで頑張る」のは絶対に禁止です。
そんな事すればすぐに限界がきます。常に手を抜かないといけません。
「全力で頑張る」のは、「いざという時」だけです。多用は厳禁です。
たとえば"鬼滅の刃"には、「全集中の呼吸の常駐」がありますが、普通の人には常駐なんて不可能です。
全力運動を夜明けまで継続することなんて出来ません。普通の人間が全集中を使うのはいざという時だけにすべきなんですよね。
さらに、「2月までは全力で頑張る」という考え方も危険です。
具体的には受験勉強ですね。
「受験が終わったら休めるから、今は限界を超えて頑張ってやる」
そんな考えで、私は毎日15時間勉強で東大を目ざしましたが、3ヶ月で限界を迎え、酷い鬱病になりました。
11月から2月まで、4ヶ月間、ほとんど布団で寝込み続け、全く勉強できず、自殺願望との戦いでした。
私立大学になんとか合格しましたが、一年目は鬱病で休学して留年、
また勉強が楽しく思えるようになるまで、2年以上かかりました。
(今年の1月までずっと、2時間以上の自習ができなかったです)
要するに「休み無しで頑張り続けること」は、愚かな行為であるという事です。
一日に受けるストレスより、一日に受けたリラックスが常に多くなるように
リラックスよりもストレスが超過する日々が連続すると、気づかぬうちにスタミナがすり減って、
気づいた時にはかなり深刻な状況になり、頭で分かっていても努力をやめるのは難しくて、さらに限界まで頑張り続けます。
そして身体機能として強制終了=ドクターストップ=鬱症状が生まれます。
それでも真面目な人は、ずっと頑張らなきゃいけないという固定観念があるので、身体機能と意思が衝突して地獄の苦しみを味わうんですよね。
---
余談ですが、どうして人間の進化の過程で、"鬱病"が淘汰されなかったのがご存知ですか?
鬱病はもともと、野生を生きる上で必要な機能だったんですよね。
たとえば、サバンナでライオンと向き合った時。
人間本能は危機を察知し、身体中にストレスホルモンが行き渡ります。
【ストレスを感じる事で】
ヒトは消化機能が停止し、副交感神経(リラックス)が停止します。
=余計な作業の中断
また体温が上がり、呼吸が激しくなり、心臓の鼓動が加速し、身体中の筋肉と脳に酸素を供給し。
筋肉が緊張し、思考が冴え渡り、恐怖や興奮ホルモン(ドーパミン)が溢れだします。
=目の前の危機への全力対処
それは全て、目の前の危機に対処するため。
まさに鬼滅の刃の全集中状態。
人間のストレス機能は、目の前の危機に最大限対処するために存在していました。
---
しかし時代が進み、人間は進化し、現代のストレス社会になりました。
自然界のストレス原因は、ライオンとの対峙とかマンモスの狩りとか、
"ほんの少し先の未来"にすぎないんです。
1秒後には、生きるか死ぬか、
どんな結果になろうと、すぐにストレスから解放されます。
二年後の受験とか十年後の就職なんて想像できないんですよね、目の前のことに夢中だから。
しかし現代になり、人間は危険から遠ざかって、安全な暮らしを手に入れました。
目の前の危険がなくなったぶん、ずっと先の未来のことを考えざるを得なくなります。
三年後の受験とか十年後の就職とか、はるか未来が不安になって、ストレスを感じます。
恐ろしいことに、十年後に対するストレスは、今後十年間ずーっと継続するんですよね。
太古の昔は一瞬で決着がついたのに!
すなわち、慢性的にストレスが継続するということであり、すると大昔では問題にならなかった問題が生まれます。
問題なのは、
「ストレスを感じると、消化機能が停止し、副交感神経(リラックス機能)が停止」
という部分。
危険に全力対処するため、余計なタスクを中断する機能であり、一瞬だけなら問題にならないのですが……
長い時間継続すると、疲労や体調不良、食欲異常や鬱病に繋がってしまいます。
人間の遺伝子は、長期間継続するストレスには対応できないって事です。
長くなりましたが、誰かの参考になれば幸いです。
これらは本で学んだ知識です。
うつ病克服に役立ったオススメの本↓↓↓
①「幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない(マインドフルネスから生まれた心理療法act療法)」
②「新版 ずっとやりたかったことをやりなさい」
③「最高の体調(100の科学的メソッドも40の体験的スキルから編み出した)」