『おいしい生活』
この糸井重里さんの有名なキャッチコピー。
今でこそ「おいしい」は広いシーンで使われますが、
きっかけはこのキャッチコピーと言われています。
という余談はさておき…
ふと思ったのです。
「おいしい」ってなんだろう、と。
五味仲間の、苦い・甘い・酸っぱい・辛い、に比べて、
「おいしい」って抽象的だなと。
そのとき、ちょうど食べていたのが、焼きサバ定食で、
このサバへの「おいしい」って、絶対的なのかと疑問に思ったのです。
たとえば、(極端な例ですが)
サバがフグ並みに希少だったら、
おそらく私はサバを食べたら「おいしい…!」と涙を浮かべるでしょう。
サバの美味しさは変わらないのに。
つまり、「おいしい」って実はかなり曖昧で、
外的要因で左右されてしまっていると、感じたのです。
で、
『サバの切り身が一万円で売られている世界』があってもいいのでは?
というのが、この作品のきっかけでした。
なので、この作品のゴールは、
私自身がサバをもっと「おいしい!」と感じるようになること。
みなさんに「おいしい」を、ちょっとでも提供すること。なのです。
(と、いろいろ書きましたが、私は連載してから、まだサバを食べていません)
最後になりましたが、
いつも読んでくださり、ありがとうございます!
コメントなども、大変励みになっております。
本当に嬉しすぎて、毎回飛び跳ねます!
作品補足:
第1部(約7万〜8万文字)が概ね完成しているので、順次編集後に公開いたします。