私はこれまで、カクヨムのジャンルで言うところの「現代ドラマ」に
属するような話を書いていました。
実在する場所に住み、そこで仕事をし、何かを感じている主人公の
物語です。
自分が今書いているものが、どのジャンルに属するのか、私は最初
わかりませんでした。ホラーでもミステリーでもなく、時代物でも
ありません。人間以外の、いわゆる人外というような生き物も存在
しません。
今も、何なのかわからないのです。ただ私の中にあるもの。
そうとしか言いようがありません。ここではないどこかで、ここでは
ないものがあるから「異世界ファンタジー」としました。
自分の中にしかないもやもやしたものを現実のものにするために、
今まではしなかったことをしました。年表、地図、人物相関図、
そういったものを作り、その「異世界」に思いを馳せながら
書いています。ひとつのことに、みんながそれぞれ好き勝手に反応
しているのです。
カクヨム作家さんのひとりひとりに、そのような世界が広大に
広がっている。多分どのジャンルの方でもそうでしょう。
これってすごいなって、思いました。