せっかくフォローしてくださる方が増えたのに連載の更新が遅く、申し訳ないかぎりです。
なんだか最近いろいろなことに疲れて、発信より受信モードになり、読書スイッチが入ってしまいました。
10年以上前に読んだ本たちを書棚から拾いだして再読するのです。
好きな作家の、いい感じに内容を忘れかけている小説たちを。
今月は角田光代と吉本(よしもと)ばななを順繰りに読み返しています。
細部は忘れても「とにかくおもしろい」というざっくりした記憶だけは残っているので、絶対にハズレはないし安心して楽しめます。
20代の頃の自分にはなかった視点で味わい直すと、初読時に見落としていた新たな発見もあったりして。
なんと甘美な喜びでしょうか。
感性の充電を済ませ、さてそろそろわたしも筆を取るかと思った矢先、書店に立ち寄ってしまいました。
井上荒野の新刊『よその島』を買うはずが、なぜかジュンパ・ラヒリ『わたしのいるところ』を手に書店を出てきたのです。なぜ!
新潮クレストブックスが無条件に好きなんですよね。作品のセレクトはもちろん、判型とか、手触りとか、装丁とか。
ああでも。さすがにこれに手をつける前に書き始めないと、読書沼にはまりすぎて浮上できなそう。
砂村かいりにちゃんとエンジンをかけておかなきゃ。
そんなわけで、お好きなところから読める短編集『砂とピアスの降る庭』、気まぐれ更新のエッセイ『Novels and me』、さらにこれから爆誕するかもしれない長編小説など、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
楽しみにお待ちくださっている方がひとりでもいらっしゃるかぎり、執筆をやめることはありません。
なお、既発表作を愛し続けてくださる方々や新しく出会って★をくださる方々に、尽きない感謝を表明いたします。