何かを形にしたい、そう思ったのは2月6日のことである。
それから私はぽつりぽつりと過去作を投稿し始め、新作過去作を混ぜつつそこそこの頻度で更新するようになった。
そして1ヶ月前の2月26日から本日に至るまで、毎日ショートショートを更新している。
かなり短くて簡潔なものもあれば、2000字〜4000字くらいの短さのものまで、5000字以下の短編が毎日更新されている。
筆無精だった私がここまでやっているのは我ながら頑張っているのではないかと思う。
まあまあ追われなくても良いなにかに追われている感が否めないが。
しかし、ここに来て直面するネタ切れ…!
眉村卓の足元にも及ばないネタ切れ。
そもそも一つ一つの完成度が違うとかそういうところは置いておいて。
妻のために毎日短編小説を書き続けた彼のことを思うとその愛情と継続に尊敬と感動を覚える。
なんとロマンチックなことだろう。
短編を毎日書き続けたのはそういうのも根底にあったんじゃないかとも思う程度には彼の短編集が好きだ。
C席の客が初めて読んだ短編だったのを覚えている。
調べてみたところ生涯では星新一の倍近くの短編小説を生み出しているらしい。
とまぁ眉村卓についての話はこれくらいにして、私のネタ切れについて再び話を戻そう。
実際久しぶりに筆を取り50本近くもの短編は書いたわけだ。
ここ1ヶ月にわたってはほぼその日書いたものをアップし続けている。
数をこなせばいいという訳ではないのはわかっているが、アイデアをとにかく出していけ、という考えの元、気づいたらこういう感じになっていた。
ホラー、恋愛、現代ドラマ、ノンジャンル、ラブコメもどき、ミステリーもどきなどなど、書いたものは多岐にわたるし書き方も変えてみたりはしている。
正直実験に近いものでもあった。
毎日それが生み出されるものなのか、アイデアはどこまで続くのか。
今回運良く“カクヨム誕生祭”というものが重なっていたおかげでお題が8つ出てくるのはかなり有難かった。
ひとつのお題につき大体2つほど作品を書いてみて、自分の傾向を調べたりもした。
結果、私は最後の1行でオチをつけたがる。
それは分かっていたがもうひとつ、オヤジギャグのようなしょうもない少し捻っただけの文字遊びをしたがる。
これはお笑い好きのその辺の人間が育った結果なのだろうか。
とにかくどうしてもオチの傾向が似るなぁ…と思った。
最近小説をあまり読めていないため、自分の中で意識や知識、傾向が固まっているなという印象だ。
これはあまり良くないのではないか。
私の小説を読むにあたって「ハンバーグを頼んだら毎回レンチンしたハンバーグが出てきた」くらいの当たり前のものが出てきている印象が自分の中にある。
「ハンバーグを頼んだらチーズインハンバーグが出てきた」とか「ハンバーグを頼んだらカレーが出てきた」とか、そういうものもやるべきでは無いのか。
あぁ、話がとっちらかっていく。
話が転げに転がるのが私の悪い癖だ。
とにかくネタ切れにあたり、毎日更新を一旦諦めることにしようかと思う。
50本もの短編の中には毎日更新のために様々なものを端折ったり、練りきれなかったりしたものも時々ある。
そういうものも踏まえて、短すぎた我が子達を赤ちゃんから幼児に成長させるべく推敲、加筆を行うとともに、日はかかれどまぁまぁ話として綺麗に纏まったものを新しく書いていこう、という結論に至った。
もちろんなにか思いつけばそれをボコンと投げつけることはこれからも忘れない。
その子もゆくゆくは成長させるさ、きっと。
けれど今は少し、振り返ってみても良いのかなぁと思うのであった。
まずは作品の振り返りまとめ、サポーター限定公開用短編・未公開情報、その他近況ノートを書きたいなという気持ちで今日は終わろうと思う。
思ったより長くなってしまったが、以上。