拙作『WONDERFUL WONDER WORLD』に限らず、私の書く小説の登場人物は中年以上だ。
主人公である正行は辛うじて二十歳前半(二十三から二十四歳)だが、その父である秋水は五十代だし(正確な年齢は私の中であるのだが、このオッサンはそういう枠組みは要らないのかもしれないのでぼかします)石動さんは四十代(おお、私と同年配)。
彼らを支える猪口は六十代。
初登場のポーは秋水より少し下。
最高年齢は(故人だが)正行・秋水たちの師匠であり家族である春平(享年七十代)
下は物語のキーになるビアンカの十八歳。
秋水の元妻、綾子は三十九歳。
で、平均年齢が四十一歳。
バリウム検査を受ける年齢だ。
他のファンタジー系(他ジャンルでもそうだけど)は十八歳でも「年上のおねえさん」ポジションの多い。
たぶん、二十歳代の主人公なんて(しかも筋肉質の男)滅多にないんだろうなぁ。
某魔法少女の「奇跡も魔法もあるんだよ」のようなさわやかさはない。
銃剣類はあるが、魔法はない。
可愛い少女はいない(いるにはいるけど)がおっさんはいる。
ヤバい、どんどん悲観的になる自分がいる。
でも、それだけで終わらせない。