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『贋作怪盗エリザベス』完結しました!

みなさまお久しぶりです。いいの すけこです。

えー……どんだけ近況ノートご無沙汰してたんですかって話ですよね、ええ。
「前回がKACネタなら数か月ぶりってところかな?」と思う方もいらっしゃいますでしょうか。
あれね、2023年のKACの話題なんですよ……。

KAC2024の振り返りもしたいなーなんて、ぺけったで言ってたのはどこのどいつだァ~い?
あたしだよ!!!!!(今でも通じるのかな、に●おかすみこ)

すみません、久々の近況ノートなのでテンションが迷子です。

そんなわけで表題通り、ゆっくりペースで連載していました『贋作怪盗エリザベス』が完結いたしました。

https://kakuyomu.jp/works/16817330650080917565

一年半近くかかってたんですね……。間に色々書いてるとはいえ。マイペースで書ければいいと思っているので、まあ良いっちゃ良いのですが、やっぱりカクコン中には完結したかったですね。
とはいえそのカクコンで、一次だけでも通過できたのは嬉しかったです!

今まであとがき的なのはしてこなかったんですが、結局ぺけったとかで色々言うし、私も皆さんのあとがき的なのとか創作メモとか見るの好きなので書いてみようかと思います。

『贋作怪盗エリザベス』は東洋 夏様が、ぺけったにて『#テキトーなタイトル置いたら誰かが引用RTで内容を書いてくれる』というタグでご提案された『贋作怪盗エリザベスの冒険』というタイトルから着想を得た作品になります。
東洋さんはとても面白い物語を書く方で、この架空タイトルも毎回素敵なものをご提案されるので、すごく創作意欲を刺激されるんですよね。

そしてぺけったの140字で最初に作ったのがこれ。


――散らばった画材、乱雑に積まれた油絵。絵筆を手にキャンバスに向かい合っていた、一人のこども。
「大した腕前ね。私でもこの贋作工房から出回る作品には、手を焼いたわ」
 製作者がこんな幼子なんてね。
「こんな場所で奴隷みたいに使い潰されるなんて、大損失よ。ねえ、私が貴方を盗み出してあげる」


コリンと出逢うシーンですね。
物語のきっかけはここからだったのです。
物語を作るにあたって色々な設定が生まれましたから、本編とは噛み合わなくなってます。実際に作中で使用したのは最後のセリフだけ。
同じタイミングで東洋さん発の素敵タイトル色々140字書かせていただいた中で、どうしてこれを長編にしようと思ったのか。
そりゃ色々考えてたら、長編一本かけそうなネタやエピソードが浮かんできたからなんですが、どうしてそこまでこれで練り練りしたのか……今となっては正直、もう思い出せないんですが。

タイトルに提示された贋作怪盗という存在のバックグラウンドを考えた末、リザというヒロインが私の頭の中に生まれた。多分それに尽きるんじゃないかなあと思います。
そしてヒロイン像が完成し、なんとなく怪盗仕事のシチュエーションも思いついて書き始めたものの。1エピソード書くたびに「盗みのテクニックなんかもう思いつかんわ……次こそもう書けんかもしれんわ……」とヒヤヒヤしていました。なんとか思いついて良かったです。

それにしても、最初リザちゃんとコリンくらいしかまともにキャラを考えずに始めたというのに、ニックもダニエルも書くうちにずいぶんと育ってくれました。
ダニエルなしでは絶対に話に詰まっていたので、陰の功労者です、マジで。
ニックも最初はそこまで重要視してなくて(マジかよ)コリンの方に力を注いでいたので、「ニックとリザのこれからの関係が気になりますね!!」と言っていただいて「そっかあ……そりゃそっかあ……」となったものです。
書きながら深まっていくキャラ造詣が、結局クライマックスにもかなり影響したんですよね。

怪盗エリザベスの最後。
これは最初に話を作った時点で、リザちゃんは最後いなくなっちゃうだろうとぼんやり考えていました。
『硝子の蜃気楼』みたいに存在そのものが消える。
まず思いついたのがこれなのですが、存在をなかったものにされて、ようやく私は私だと胸を張れるようになったリザちゃんに相応しい最期ではない。絶対違う。
とはいえニックに逮捕されるのか……?と考えたら、「存在が消えたように演出して、ニックの目を欺きコリンとどこかでのんびり暮らす」がベストかなーと思ったんですが。
ニックが想像以上に頑固で、己の正義に忠実に育ってねえ……。
それもあって、リザも罪の意識を感じるシーンがちょいちょい挟まる。
これで最後に逃げ去って行くのはどうなのかと。
怪盗が警察や追っ手に捕まらず終わるというのは、物語では定石だし正解だと思います。だって最終回でムショ入りする主人公とかしんどいし。
でももうちょっと私なりに考えてみようと色々悩んだ結果、ああなりました。
あれでよかったのかなー、でも私の考える最善のラストだからなーと悩み悩み送り出しましたが、いかがだったでしょう?

……だいぶ長くなりました。いざあとがき書こう!なんて言うと、めっちゃくっちゃ喋りたくなりますね。

というわけで、このあたりで皆様に最大限の感謝を込めて。
『贋作怪盗エリザベス』を読んでくださった皆様、長らくお付き合いいただき、本当に本っ当にありがとうございました!!

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