いじり、罵倒、キレ芸の類いは、道端に捨てられた骨というのが持論です。
その僅かに脂身の残る乾いた骨を、その場の皆で分け合ってしゃぶる行為こそコミュニケーションであると。
「そこ、も少ししがめそうやな」「なんや終わった思とったらまだ味があったで」「ほんとだ、ご馳走だね」「あーこの味は効くなぁ」
身を寄せ合って一本の骨を回し食い。そこに美しさを見るのです。
故にいじりは繊細で難しい。罵倒は、それを聞いて笑う耳をこそ、常に求めておるのです。
悲しいかな、我々が扱うのは綺麗な皿に乗った脂身の多いステーキ肉ではありません。
だから。何度か読み返せる類のお話が好きで、こんな話に、なっちまった……。
物語はようやく、予定した1章の半分が消化できました。
新年の目出度き日に、半分の抱負をば。
少ない身を寄せて集めて。もう半分をがんばりまーす。