(ただしネットに限る。)人(特に異性)の飽きる早さに心底怯える。その時は本気で好きだったとしても、飽きるということは所詮その程度の愛だったということだ。しかし私は彼が本気で運命の人だと信じていた。太陽系でいちばん愛しい人間だと決めてしまったので、今更別の誰かを好きになんてなれない。彼らを見るたびに「あの人のほうがずっとずっとかっこいいのに」なんて思ってしまう自分がいる。そして私がいくら彼のことを想ったとしても、彼がもう二度と私に恋愛感情を抱くことはない。その事実を胸の内で反芻するたびに、心にぽっかりと大きな穴が空く。その穴は妙に風通しが良くて、生温い夜風は嘲るようにして私の体を通り抜けていく。私の目からは生温い液体が零れ落ちていく。こんな事してても、またしばらくしたら深い悲しみが襲ってくるのになあ。