『世界で一番』および『プレアデス』の方に頂いた感想は、また後日お返しいたします…!すみません…!今日は宿題だけ…っ…!
【前置き】
・『世界で一番あなたがきらい』第36話付近の、メンタルすさみまくってた頃の灰色殿下より。
・宿題課題は、某方のところのE少年の発言。
・唐突に始まって唐突に終わる。
↓↓↓
「なあ、本当は傷つけたくない大切ものをこれ以上にないぐらい手酷く傷つける時の気持ちっていうのはどんなもんだ?」
放たれた問いに、アッシュは笑いそうになった。
目の前の少年は何も分かってない。何も。何一つ。
「お子様が」
短く吐き捨て、剣を鞘から静かに抜く。微動だにしない少年の顔に、歯をむき出しにして笑う。
「何も傷つけずに、何かが守れると思うか?」
剣をぶら下げるように持ちながら、ゆっくりと歩を進める。
「何の犠牲もなしに、欲しいものが手に入るとでも?」
「……悲劇のヒーローぶるなよ、見苦しい」
アッシュが足を止めた先で、少年が顔を歪める。
朱い髪に朱い目。理想に燃える、あの日の自分。
その目に今の己はどう映っているのか。つと、疑問が胸の片隅をよぎる。それさえも馬鹿らしく、未練がましく、だからこそアッシュは軽蔑するような眼差しのままに剣を振り上げた。
「それでも俺は、大切なものを守るさ――理想ばかり語って、何も救えなかったお前と違ってな」
そして剣を振り下ろす。
弱くて何も守れなかった、己自身へ。
【解説】
豆腐メンタルの灰色殿下は…
① 「何も犠牲に出来ないがゆえに、何も守れなかった過去の自分自身」こそが悪と感じている模様。
② 「大切なものを失うくらいなら、大切なものを傷つけてでも守りたい(=傷つけることで守れるものもある)」と解釈している模様。
③ ①②の考えが間違っていることは理解しているものの、「①②の考えを否定できるほどの(メンタル的、立場的)強さが自分にはない」→「ならば弱者は弱者らしく、出来る方法で大切なものを守るしかない」と思っている模様。
④ 実際、「大切なものを傷つける時の気持ち=自分の気持ち」と解釈しており、灰色殿下にとって「己の感情」<<<「大切なもの」である。このため、「大切なものを傷つけて、悲しくなったり後悔を感じる」=「自業自得」であり、「いちいち気にするようなものではない」らしい…。
…要するに、己の弱さと向き合ってるようで向き合ってない。諦めてる(なんだって
だからそう。偉そうなこと言ってますが、きっとこれは彼の強がりです。猫が毛を逆立てる的な(ぇ
殿下は叩き斬ってますが……本心の本心は、けちょんけちょんにされてますよー…過去の己(良心)に責められてる時点でね…うん…(ぼそぼそ
ここと向き合い始めるのが、最終章以降の…灰色殿下の株価が急上昇しはじめる部分ですね…。
【追伸】
灰色殿下が叩き斬ったのは、過去の己自身ですよー…けして、E少年ではありませんよー…大丈夫ですよー…
…好き勝手して、すみませんでした…っ…!
(でも楽しかったです…ぼそぼそ…)
【自分に向けて】
ところで、『プレアデス』のアランで妄想すると…。
彼なら、大切なものを傷つける以前に真綿でくるんで「苦しい出来事も悲しい事実もない」「君はただ、何も考えずに幸せになればいい」ってのたまう系ヒーローだったね…うん…これもこれで、どうかと思うね…うん…