よすが 爽晴

ヴィカーノ皇国、マーレット教会。 ヘロンベル教のシスターであるエヴァは、他人の心の声が聞こえるという秘密があった。 シスターとしては役立たずと他のシスター達から貶され、夜中にはそ…

佐々木あやめは、大のオカルト話嫌い。 そんな彼女の幼なじみ飯塚洋太はあやめとは真逆のオカルトオタクだが、そのオカルト好きから聞いた話を人間の話だと見破ってしまう『幽霊探偵』だった…

人生はいつも、ゴールと隣り合わせだから。

一人は孤独なら。グループが孤独なら。 居場所って、どこだろう。

彼女はよく拝み、よく泣く。 尊いの対象は、どうやらガバ判定で？

学校の噂、三階の二十一番目の窓は未来の自分を見る事ができる。 そんなの、子ども騙しだから。 別に、信じているわけではないから。

世界は物語だ。 けれどもそれらは全部同じとは限らないし、それが物語の形を成しているかも曖昧だから。

持ち主に届けなきゃいけない。きっと俺のスマホと入れ違いになっているから。 そう思ったのに、なぜだろうか。なにか、おかしい。

これは、私の小学五年生の時の話です。

電脳世界を捨てた世界が、電脳世界になる。 本当にこれで正解なのかと、俺の直観は声を上げる。

すべてをつぎ込んだつもりだ、すべてを捧げたはずだ。なぁ、それなのにどうして――

そう思えるのはとても不思議で、とても幸せだ。

レコードという特殊な能力を使いヴィランとヒーローが敵対する、そんな現代で。 元ヴィラン組織『ラグナロク』のボスであり万事屋の店主を父に持つ中学二年生の黒宮太一は、クラスメイトの日…

世界は汚く美しい。 僕が不要な世界を、僕は今日も傍観する。 絵を描くのが好きな彼女。 夢を抱く彼。 世界に置いてかれた教師。 十人十色の世界は、今日も僕には眩しすぎるくらいに鮮や…

童話の世界の住民〈キャスト〉は、終わりを迎えると読み手の世界に生まれ落ちる。拭いきれない記憶の異能、〈トラウマ〉を抱え。 読み手の世界でも多くの〈キャスト〉が集まる異質な空間『…