葉霜雁景

　本日朝6時、今年の2月より連載していた『夢食いカラスは暁に鳴く』が完結いたしました。半年も連載していたとは……振り返ると、かかった時間の大きさにギョッとしてしまいますね……。
　今年前半はやたらと不調が続き、達成できていなかった目標を大幅に過ぎてもなお完結させられなかったことも引きずっていたため、だいぶ精神を消耗する羽目になってしまいましたが、無事に完結を迎えることができました。これからはゆっくり加筆修正を行い、綺麗に整えていきたいところです。

　夢食いカラス/暁鳴は、夢と人間の付き合い方を主題にした(なった、と言った方が正しい気もする)作品でした。元はコンテスト用に書いていた作品でしたが、見返すとたぶん概要に合っていなかったのではないかと思います……笑　最初は何とか意識していましたが、いつの間にか自分の好きなようにやり始めてましたからね。さもありなん。
　ところが、この作品への自信はあまり無くて、「キャラたちを活かしきれていないのでは？」「個性を殺してしまったのでは？」「話の説得力が無いのでは？」などなど、自分の不甲斐なさやキャラへの申し訳無さに苦悩しまくっていました。今もそういう不安はありますが、終わってみると不思議なことに、「でも書けて良かったな」と、奇妙な安心感を覚えてもいました。感慨深いというやつなんでしょうね。

　景若暁と浮島佳凪の物語には終止符を打ちましたが、個人的にはまた、この世界観で話を書きたいと考えています。若暁・皓玉と友人たちの過去の物語や、ちょっと未来の話など……細かいことは未定なのですが。

　長くなりましたが、最後に謝辞を。『夢食いカラスは暁に鳴く』を読んでくださった方、お付き合いいただき、ありがとうございました。これから読む、読んでみたいなと思ってくださった方は、目に留めていただきありがとうございます。楽しい時間をお届けできれば幸いです。
　それでは！🙋