こんばんは、月影 夏樹です。今回は2作品のみと少ないですが、続けて紹介していきたいと思います。
作品名……嘘に沈む真実、嘘で得られる現実
作者名……本陣 忠人さま
1. 作品概要
相手の嘘を見抜ける少年 斑目 司と「深窓の氷像」のあだ名を持つ少女、
神無月 紫織の青春をテーマにした作品です。
2. 良かった点
(1) 人には言えない秘密を抱えている司と紫織の心情や様子を、上手に表現出来ていたと思います。
(2) どこか生活感を感じさせる司に対して、非常に好感が持てました。
(3) 司を陰から支える二宮夫妻のキャラ(個性)が、良い意味で面白かったです。
3. 気になった点
(1) 非常に細かいことですが、もう少し読点(、)を使用しても良いかなと思いました。文中に読点(、)を使っていない所が、いくつか見られました。
4. 総合評価
普通の少年・少女という設定ではなく、どこか陰がある司と紫織を主人公としたことで、非常にリアリティーがあり面白かったです。そして司と紫織の考え方や生き方が少しずつ変わっていくシーンも、とても感動しました。
最初に『嘘に沈む真実、嘘で得られる現実』というタイトルを見た時、何らかの理由で嘘をつき続けるような内容かと思いました。しかし作品を読んでいくと、心に傷や悩みを抱えた少年・少女の成長の物語と知り、タイトルの意味の深さに改めて驚きました。
説明が少し長くなってしまいましたが、今作にレビュー・☆・フォローをさせていただきました。後ほど、ご確認ください。