こんばんは、月影 夏樹です。続いて、ジャンル「ミステリー編」から、こちらの作品を紹介したいと思います。
作品名……幻の呪い姫
作者名……荒ヶ崎 初爪さま
1. 作品概要
原因不明の症状に悩まされる少年 堤 一思(かずし)と、二人の女子高生 高瀬 涼・津島 祥の3人を軸に、ストーリーが進む学園オカルトミステリーです。
2. 良かった点
(1) 知識豊富な少女 高瀬 涼(オカルト肯定派)・論理的な少女 津島 祥(オカルト否定派)・そして二人の性格の中間に位置するような、主人公 堤 一思たち、3人のコンビが絶妙です。
(2) (1)で挙げた登場人物以外にも、色んな個性を持つ人が登場するので、臨場感があります。
(3) 謎が謎を呼ぶという展開と同時に、主人公の微妙な心の変化も分かりやすく表現されていました。
(4) オカルトを一つのテーマにしていますが、初心者でも比較的読みやすい内容だと思いました。
3. 気になった点
(1) 人の名前以外にルビがなかったので、単語や言葉にもルビを加えると、もっとすばらしい作品になるかと思います。
4. 総合評価
10万文字以上という長さでありながら、非常に興味深く読むことが出来ました。学園+ミステリー+オカルトの3点が、見事に調和されていると思います。
この作品を読み終えた時、私の脳裏には人気ゲーム「ペルソナ」シリーズが浮かびました。本作のようにアクションシーンが多いわけではありませんが、その分謎解きやアドベンチャー要素が多いのが、この「幻の呪い姫」だと思います。謎解き要素を濃くした「ペルソナ」シリーズがあったとすると、こんな作品になるかも……と個人的に思いました。
また心霊ミステリーシリーズの1作品目ということで、「嘘の探究者」というタイトルで、2作品目を発表しています。そちらも是非読んでみたいと思います。しかし感想をすべて紹介した後、および自主企画終了後となるかもしれず、数週間ほど先になってしまうかもしれません。その点だけは、何とぞご了承ください。
またまた、前置きが長くなってしまいました。これも私の悪い癖です。……冗談はさておき、レビュー・作品のフォローをさせていただきました。レビューに冗談は入っていないで、ご安心ください。