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(重要5-3) 5回目の作品を紹介します(ミステリー編)

 こんばんは、月影 夏樹です。前回に引き続き、今度はジャンル「ミステリー」の中から、この作品を紹介します。

作品名……白雪姫の接吻
作者名……坂水さま

              1. 作品概要
 1幕(前編)では、主婦となった藤田 直美の前に、20年ぶりに突如現れた幼馴染 初瀬 香世子との交流をテーマにしたお話。
 2幕(後編)では、直美の娘 美雪の視点から、直美・香世子らとの交流をテーマにしたお話。

              2. 良かった点
(1) 大人の視点と子供の視点の違いを、上手く表現出来ていたと思います。
(2) グリム童話(白雪姫)をモチーフにしているためか、どこかグリム童話っぽい雰囲気のある作品だと思いました。
(3) お菓子の名前が色々と出てきたので、良い意味でお腹が空きそうな作品です。

              3. 気になった点
(1) 美雪の同級生(大日向 有加)だけフルネーム表記だったので、そこは他の人と同じように名前表記にした方が良いと思います。
(2) 20万文字以上の長編小説なので、登場人物一覧や用語説明などを別途設けて欲しかったです。

              4. 総合評価
 表向きは再会を喜んでいる二人(直美と香世子)ですが、実は心の中はそうではない……というスリルが味わえました。また美雪と香世子の関係も、どこかミステリアスです。文章も綺麗に書かれています。
 白雪姫をモチーフにしたということで、最初は「スノーホワイト」や海外ドラマ「グリム」に似た作品なのかと思いました。ですがこれら2点とも異なる新しい作風で、とても面白かったです。
 その一方で、登場人物一覧や用語説明がなかったことが、非常に残念です。最後に出典や参考文献まで記載しているだけに、この点が非常に気になりました。
 また、今作品のフォロー・レビューをさせていただきましたので、お時間のある時にご確認ください。

3件のコメント

  • 月影 夏樹様

    お世話になっております。
    この度は丁寧な作品紹介とレビューを誠にありがとうございました。
    ボリュームからか内容からか硬さからか、なかなかPVも延びず、最後まで読んでいただいての感想をいただくのは初めてになるのではと思います。それだけに面白かったと評していただき大変嬉しかったです。あと、良かった点であげていただいた「大人の視点と子供の視点の違いを、上手く表現出来ていたと思います。」は苦心したところだったので報われた気持ちになりました。

    さて、気になった点「登場人物一覧や用語説明などを別途設けて欲しかったです。」とのこと、当方にはなかった視点で大変興味深かったです。私はわりに逆で、実のところ登場人物一覧・用語説明を避けてきました。登場人物や用語に関する説明は基本的に物語の中に織り交ぜてするものだという頭があったものですから。
    もちろん長大な海外ミステリや歴史物、SFなどの登場人物一覧はよく振り返りつつ読み進めるのですが、自身が書く時はそれを禁じ手……とまでも言わないまでも、やらない方向へ舵をとっていたのです。むかしむかし何かの選評か指南書の影響を受けたのか、勝手に自分が思っていたのか、今はもう定かではありませんが。
    ただ読者によりわかりやく伝えるということを考えた際、登場人物一覧・用語説明は非常に有用なツールとなりますね。ぜひ検討していきたいと思います。(ネタバレにならないか、匙加減は必要そうですが)

    コンテスト期間中またお仕事でお忙しい中にも関わらず、長い話にお付き合いいただき、本当にありがとうございました。ぜひ御作も拝読したいと思います。
  •  坂水さま

     こんばんは、月影 夏樹です。この度は自主企画参加、丁寧な応援コメントありがとうございます。

     大人と子供だと考え方がまったく違うので、確かにその点は難しいですよね。でもそんな心理を、見事に表現していたと私は思います。

     また『登場人物一覧や用語説明』を別途設ける、という点についてついてこんな理由があります。
     お仕事で業務のマニュアル(手順書)を作るというものがありまして、そこで上司からあるアドバイスをいただきました。「マニュアル(手順書)を作る際には、経験者目線ではなく初心者目線で作ってください」というものです。つまり、「この業務や作業を初めてする人でも、このマニュアル(手順書)通りに進めれば大丈夫です」ということです。
     経験者目線ですと、どうしても業務を行うにおいて、内容を一部省略してしまうことがございます。私が公開している作品でも、ある専門分野を扱っています。ですが少し固い分野でもあるため、マニュアルや説明書的な意味合いを込めて、ストーリーとは別に『登場人物一覧や用語説明』などを作っています。そうすることで、専門知識がない人でも気軽に読んでもらえるのでは? と思っています。

     また私の作品も読んでくださると聞き、ありがとうございます! ですが少し長いお話ですので、坂水さまのペースで読んでいただければと思っております。

     少し長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。今後とも、よろしくお願い致します。
  •  坂水さま

     こんばんは、月影 夏樹です。追伸として、一つご連絡がございます。たび重なるコメント、申し訳ございません。

     以前私が投稿致しました、坂水さまの作品「白雪姫の接吻」のレビューへ、感想をさらに加えさせていただきました。レビューを書いた後日に、言葉が浮かびました。なので僭越ながら、一言 二言ですが言葉を追加致しました。この場を借りて、改めてご連絡致します。お時間のある時に、どうぞご確認ください。

     ご連絡は以上となります。ありがとうございました。
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