つがん

かつて産業革命でモノづくりがオートメーション化した流れが、いよいよ絵や文章といった人類にとっての聖域へと波及した、ということかも知れませんね。
イラストなんかも見ると、まぁいとも容易く3Dから萌え絵まで作られていてしかも相当なクォリティなのは呆れるばかりというか。ぶっちゃけソシャゲのゲームキャラとかこれでいんじゃね?と思ったり。
恐らく今から淘汰の時代が来るのでしょう。創作者がAIによって篩に掛けられ、さてどれだけ残るのやら。
ただ、それでも手作りのモノが残っているということの意味。
今からは真の意味で"オリジナリティ"が問われる時代になって行くのでしょうね。
ぶっちゃけ、AIに永野護風のロボットや荒木飛呂彦風のキャラは描ける様になると思います。かといってFSSやJoJoの新作を描けるのかと言われると……。

同人のゲーム販売サイトでもAI生成という項目があるあたり、寧ろこの先は当たり前の世界として扱われていくのかもしれませんね。そして絵の依頼を収入としてきた絵描きさん達が減り、本当に必要とされる人やオンリーワンを残して後は成り立たなくなっていく･･･翻訳の副業もAI任せで簡単にやれる人が増え、それを生業としている人が打撃を受け、某国ではデザイナー等の職種で早くもリストラ・失業が2割以上発生というニュースを聞きます。
便利であるのかもしれませんし、消費者や大元の製作者は得が多いのかもしれませんが、実際のクリエイターにとってみれば生業を簡単に奪われてしまう、今までの努力や苦労は何だったのかと絶望してしまうくらい、ごくアッサリと終わらされてしまう。
例え底辺のど素人とはいえ、僅かでも創作側にいる人間として、これは本当にやりきれない問題であるといつも考えてしまいます。メディアが嬉々としてAIを特集・称賛する裏で、どれだけのクリエイターが苦しみ始めているのか･･･あの人たちには分からないでしょうね。