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妻の一周忌を終えて

 先日、と言っても、もう一ヶ月経ちましたが、妻の一周忌を迎えました。もう一年かという思いと、まだ一年かという思いが交錯しています。
 愛犬たちも新しい環境にやっと慣れてきたようです。場所もそうですが、家族の人数も環境なのだなあと思い知らされました。
 さて、「奇叛天」も佳境に差し掛かって参りました。一揆の前後を丁寧に描きたいと思っています。かって、何人かの作家の方が、キャラクターが勝手に動き出すという経験を書かれているのを読んだことがあります。正直、本当かなぁと思っていましたが、今まさにその現象に遭遇しています。
 執筆の途中で、予定にないことを始めるのです。後で辻褄合わせに苦労しますが、これがそうなのかと感じています。
 奇叛天に心血を注ぎ、エッセイの執筆が止まっています。亡くなった妻とのことは、核心に近づくほどエネルギーが必要なので、もうしばらくお待ちください。

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