作家になりよう……時々、無意識のうちに呟いてしまう。
やばい。かなり病んでる。
日々のフラストレーションとストレスが引き金となって、怒涛の如く溢れ出る言葉の噴流を綴りながら、ふと思う事がある。
作家になるのだ――そう、思い立った日から、魂は歳を重ねてはいない。肉体的な経年劣化は隠せないものの、器の中身は賞味期限のカウントダウンを停止したままになっている。
現実世界の味気無い無機質な空気を咀嚼しながら、それでもきらりと光る自分の中の何かを探して、日々の生活を踏みしめている。
恐らくは、運命の羅針盤によって既に導かれているであろう平凡な人生を全否定し、私はこれからもだらだらと挑戦し続けるつもりだ。