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極彩色について

どうも僕です。例によって元ネタ紹介。ネタバレというほどの大層なものではないけれど本編読んでからのほうがいいかなとか思ったり。

元ネタはFoZZtoneの「春と鉛」。だいたいFoZZtoneとポルノグラフィティばかりですね。幅がありませんね。広く浅くより狭く深くという性格の僕です。

なんかほら、やれ桜だの新しい出会いだのそんなものが多いじゃないですかこの季節の話って。それはそれでもちろん素晴らしいものだとは思うんですけどもひねくれ者はその波に乗ることはできずなにかこう反抗心のようなものがありましてこんな内容になりました。
問題は言わんとしていることが伝わっているかなってことなんですけどどうでしょう。

キャベツを刻むっていうのは江國香織の「つめたいよるに」っていう短編集に「ねぎを刻む」って話がありまして。三ページくらいで終わる短い話なんですけど今回はそれを引用しています。とってもいい話。

鉛色とか灰色とかとにかくくすんだ感じの世界で主人公はなんだかへこんでいて、季節が動いていることに気づいていないんです。ゴム手袋をつけているのは冬の水道水は冷たいから。そこに「春」の雨が降ってきて主人公は我に返る。水道水に素手で触れて冬のそれとは違うことに気づき、キャベツを食べてようやく春が来ていることに気づくという内容でして、タイトルの極彩色は春の訪れに気づいた主人公の瞳に映る世界をイメージしております。
いや作品の解説とかするもんじゃないですね。内容で語りなよって話ですね。

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