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登山に詳しくないという自覚

 山登りを題材にした小説を書くことには、すこし葛藤がありました。私は中学三年間はそういう部活にいたわけですが、競技をしていたわけではありません。「フィールドワーク部」という、緩い部活でした。父親と登山に行くこともありましたが、地図や天気図の読み方、道具について学ぶといったことはありませんでした。
 そんなわけで、「登山には詳しくないけど、フィールドワーク部というほとんど知られていない部について書けるのは確かだ」と思い、踏ん切りをつけて書いたのです。「登山に詳しくない」という思いから、詳しい人が書く小説は「やっぱすげー」と思いながら読ましてもらってます。

 で、今回話題になってるアレを見て、「詳しいと見せかけて詳しくない人が結構いるのか?」と思ったり、「趣味のことで他人にあれやこれや言うのはかっこわるいんだよなあ」と感じたり。私も気を付けなきゃな、と。
 小説も「これを知ってほしいな」で書けば読んで楽しいものになるでしょうが、「こんなことも知らないの?」で書いてしまうと不快な文になってしまうだろうな、と。なんて思いながら今日は疲れたので小説更新お休みです。
 

2件のコメント

  • 映画にもなった「漂流街」の原作者・馳星周は作品を読んだ人に「すごい取材をなさいましたね」とか「取材、怖くなかったですか?」とか散々聞かれたそうです。でも、あんな世界の取材なんかしてない、怖くてできないってインタビューに答えてましたね。
  • たしかに、経験しようがない世界もありますよねえ。あと、知りすぎて書けないということもあります。研究の世界についてはあらすじを思いつくたびに「公にできない……」と悩みます。
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