今日はついに「優しい人の見つけ方」、1位になってました。なんとまあ。
実は最近詩について悩むことが多かったんです。15年ほど前、初めて現代詩の雑誌に投稿しました。「もう、若さは求められないから大丈夫だ」と思ったのがきっかけでした。『詩学』で初めて入選したものの、雑誌が廃刊。その後『詩と思想』で年間優秀作に選ばれ、投稿欄は卒業することになりました。
投稿欄を出れば一人前の詩人という思いもありましたが、なかなかそうはならず。何かの依頼があるわけでもなければ、他の人から聞くような献本なんかもなくて、若い詩人がどんどん出てきて、「どうしたらいいんだ」と思うこともありました。
いくつかの賞で入選しましたが、それでも何かが変わることがなくて、先日ふと初めて入選した雑誌を手に取った時、「ただ、書きたかったんだよなあ」と思いました。現代詩というこだわりもなく、毎日詩をアップしていた日々。ほとんど読まれなくても続けられていたのに、いつからか「ちゃんとしたものを作らなきゃ」「負けないようにしなきゃ」と思い、作る数は減り、発表もしなくなっていたのです。
「いったん、色々忘れよう」そう考えました。現代詩という枠を忘れて、自分の得意分野を忘れて、これまで挑戦しなかったものを書こう。それが、「優しい詩」でした。
たぶん、今後私の素が出て「優しくない詩」になることもあると思います。でも、私の中の優しさを振り絞って書いていこうと思います。